由比ケ浜の海でハワイアンカヌー

サーフィンやフラなど、ハワイの文化をこよなく愛する湘南。先日、由比ヶ浜海岸で貴重な体験をする機会がありました。それはハワイアンと日本のメンバーによって1本の丸太から作られたハワイアンカヌーの乗船会。アロハスピリットがたくさんの人の心に触れた週末のワンシーンをお届けします。

パラパラと小雨が降る中、第一回目の開催を迎えた鎌倉市主催のマリンスポーツイベント「鎌倉マリーンスポーツフェア」。鎌倉市で活動しているマリーンスポーツの団体が集まり、一般の方に向けて無料で様々な体験会が行われました。その一つが、日本ハワイアンカヌー協会によるハワイアンカヌー「マノーカマクラ号」の乗船会。ハワイ島ヒロからそのカヌーの製作を手伝ったハワイアン達が駆けつけ、参加者にハワイアンカヌーの素晴らしさと楽しさを伝えてくれました。

海面を滑らかに駆けていく大きなカヌーから眺める鎌倉は緑に溢れ、それはとても美しい姿です。息を合わせてパドルをしていると内側から湧いてくる高揚感は、サーフィンのそれとはまた違い、どこか懐かしさを覚えます。古来より遠方への移動手段として使われてきたカヌー。何か私達の記憶の奥深くに刻まれているものがあるのかもしれません。何よりも素晴らしかったのは、ハワイアンカヌービルダー達のアロハスピリット。

彼らの話しによると、「カヌーは単なる乗り物ではなく、人々が集うきっかけを生む特別なもの。」一つのカヌーを作るのには何人もの手が必要となり、そんな作り手達を支える家族、そしてコミュニティの人々との交流や共同作業が欠かせません。笑顔とユーモアを絶やさず、常に手を差し伸べ合う彼ら。現代社会で私達が忘れてしまっている大切なことを、太平洋の真ん中に浮かぶ島の人々がカヌーを通してもう一度教えてくれたような気がしました。
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ハワイの著名なカヌービルダー レイモンド・ブマタイさんが率いるハワイアンチームによるラッシング作業
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熟練の技を要するハワイアンスタイルのラッシング
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ポリネシア語でカマは子供、クは昇る、そしてラは太陽を意味し、合わせて「日出ところの子供達」という意味になるのだそう
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老若男女たくさんの参加者を乗せて海へと滑り出すマノーカマクラ号
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海面を走るマノーカマクラ号からの眺め
文・写真 Keito Hirakawa
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