made in Chigasaki、愛あふれるジーンズ！

湘南で暮らす人々にとって一年を通してなくてはならないアイテムのジーンズ。きっとそれぞれにお気に入りの1本があると思いますが、茅ヶ崎にオリジナルジーンズを作るショップがあるのをご存知ですか？　

「touch is love ® JEANS store」は、茅ヶ崎駅から海へと向かう住宅街の一角に佇んでいます。リーバイスで長くジーンズの生産に携わり、ジーンズのコンサルタント業をも手がける工藤琢さんが2011年に立ち上げたお店です。

「touch is love ® JEANS store」が提案するのは、上質なビンテージデニムを用いたオリジナルジーンズ。1本づつ、お客さんのサイズに合わせて作る完全オーダーメイドのジーンズです。オーダーメイドといっても、基本的の形はベーシックなストレートラインで、スリムやベルボトムといったジーンズのデザインをオーダーするわけではありません。

ずっと履き続けられるベーシックなジーンズの美しさと履き心地にこだわった末に辿りついたこの基本のストレートラインをベースに、ひとりひりの好みに合わせて細くしたり太くしたり、長さはもちろん、ウエストや腰回りまでピッタリなサイズに仕上げてくれるのが「touch is love ® JEANS store」のオーダーメイドジーンズです。



リーバイス501は腰骨で履くタイプですが、思いのほかウエストの後ろ部分は股上が深く、座ったときにも背中が出ることがないよう配慮がされています。他にも各ディティールに様々なこだわりがいっぱいつまっているのですが、女性にとって一番のポイントは、カジュアルと綺麗めコーデとがどちらもしっくりくるようなデザインに仕上げられていることだと思います。



レングスはパンプスでもスニーカーでももちろんビーサンでも！合うよう絶妙な長さに調整され、Tシャツにもジャケットにも合わせられるようステッチの糸の色にまで気が配られています。ちなみにトレードマークとも言うべきお尻のポケットの涙型のステッチは、目線的ヒップアップ効果があるのだとか！　確かにこんなジーズンが1本あれば、ホテルのバーでもビーチでもシーンを選びません。綺麗めジーンズとビーチやキャンプで履くジーズンが一本に集約されるとは、なかなかの驚きです。

そして、ジーンズを知り尽くした工藤さんがこだわりにこだわる履き心地。どのくらい楽チンなのか聞いてみると、「パジャマとまではいかないけれど、それに近いくらい履いていて楽です（笑）。長時間のフライトでもぜんぜん疲れませんよ」とのこと。

毎日履いて欲しいからこそ、履き心地にこだわるという作り手の気持ちが伝わってきます。履いていてすごく楽なのにスッと足が長く見え、ヒップアップしたメリハリのあるシルエットが生まれるなんて、ちょっとした魔法のジーンズと言えるのではないでしょうか。

さて、先にも述べましたが「touch is love ® JEANS store」で使用しているのは上質なビンテージデニム。そこにブランドのテーマでありコンセプト、言うならば哲学すべてが集約されているように思います。上質なビンテージデニムはしっかりしていますが、生地に膨らみがありやわらかな風合いがあるので、抜群の履き心地のよさと美しいシルエットが生み出されるのです。また、着ているうちにジーンズがどんどん自分の身体の形に馴染むのもビンテージデニムならでは。そして、ジーンズ好きが何より注目するのは履き続けることによって生まれるインディゴの風合いや色味です。履き続け、繰り返し洗われることによって、生地に風合いが増し、色落ちし、最終的には自分だけのオリジナルビンテージジーンズが出来上がるわけです。

ちなみに、いい感じに色落ちしたジーンズになるには、毎日履き続けて、ちゃんと洗濯もして２〜３年の年月を要します。さすがに毎日はジーンズを履かないという人は、もっと長い目で育ててみて。ちなみに、古くなってほつれが出たり穴があいたりしたジーンズはこちらでメンテナンスしてくれるそうで、そんなところにも愛を感じますね。

最後に、ブランド名「touch is love ®」は、ジョン・レノンの名曲「Love」の一節から。ストーリーあふれる愛情いっぱいのジーンズ。長くお付き合いできるワードロープの仲間に加えてみたいという人は気軽にショップを訪ねてみて。

text & interview : mayu kobayashi