整理整頓で気持ちの良い毎日を

近頃、様々な状況下で自宅にいる時間がぐっと増えたという方も多いと思われます。この機会に自分自身の暮らしを今一度見直し、お家を最高に居心地の良い場所にしましょう。



整理されていない部屋のデメリットは数知れず。探しものに時間を費やす、必要以上に家事に労力がかかる、空間をムダに使ってしまう、衛生的に問題があるなど多々あります。逆にメリットも無限！必要なものだけに囲まれた空間作りを心がけると、自然と気分がよくなり精神的にも良い効果があります。

今回は整理整頓コーディネーターの武藤由空さんのワークショップの内容を通して、二度と散らからない部屋にするためのコツを学びます。

武藤さんによると、整理整頓は自分自身の生活を棚卸しするという行為だと言います。家は自分自身の身体の状態と同じです。摂取カロリーと消費カロリーのバランスをとることが大切です。また、インテリアに自分らしさを求めてこだわりを持つことは、人生のこだわりを表現することです。まずは、整理整頓から始めましょう。

家の収納スペースと収納すべきモノの分量を合わせます。理想のライフスタイルになるようにモノの量や質を見直し、不要なモノは処分します。





モノを分類し、あるべき場所に配置します。分類ごとに必要な収納ツール（引き出し・ボックス・洋服掛け）を揃えて、モノの定位置を作ります。良く使うモノから順番に、出しやすい場所から押入れの奥まで振り分けて収納していきます。

下記は、武藤さんが整理整頓のアドバイスをした一例をご紹介します。収納すべきアイテムと相性の悪い棚が使用されたキッチンです。



そこで、武藤さんと家主の方と相談しこのキッチンとアイテム収納に見合う棚を選び、全てすっきり収納しました。



武藤さん曰く、自ずからの判断基準を作れば買うべき道具や家具を決めることもできます。

ダイニングテーブルには何もおかないように心がけましょう。書類のようなものは別室に定位置を作り出しっ放しにしないことが大切です。更にその書類の中でも分類を作ってしまうのが散らからないコツです。



また、調味料は食事の度に出すようにするとテーブルの上はすっきり保たれます。

自分らしく飾ることも、整理整頓の大切な要素です。身の回りの生活用品のクオリティーをあげ、飾れるモノにしていきます。
そうすると生活用品が外に出ていても、インテリアの一部となります。

そして、自分の好きなアートや花、グリーンを飾ってみましょう。特にグリーンはお部屋のアクセントにもなりますし、部屋の状態を知る大切なバロメーターになります。生き生きとしたグリーンは、自分自身にとっても活力になります。



自分の趣味やコレクション、こだわりのアイテムを飾ることをおすすめします。

次にチャートを使って、自分の部屋の状態を認識します。



家の中のアイテムを「飾り見せて収納する」「よく使うもの、取り出しやしい所に収納するもの」「日常的に使わないもの-クローゼットや押入れに収納するもの」という３つのカテゴリーに分けていきます。

アイテムは、夏物、冬物、バック、コート、帽子・アクセサリー、調理道具、カメラ、コード、電池、料理道具、書類関係、フライヤー、レシピ、趣味の物、工具等。各カテゴリーのバランスをみると、自分の家の中の傾向が自然と見えてきます。

Type A　いらないものを処分する
収納スペースに仕舞われている現在使用していないモノを処分しましょう。今あるスペースを有効活用することが大切です。

Type B 定位置に戻す
全ての日用品の置き場所を決めて、元に戻す習慣作りが必要です。定位置は収納の中、家具の中、箱の中、カゴの中など、明確に決めること。

Type C 家具で生活しやすくする
収納するアイテムに合わせ、インテリアのポイントとなるような収納家具が必要です。使いにくい家具があれば見直しましょう。

Type D 玄関を整理する
既存の靴箱で足りない、靴の置き場と収納方法を考えましょう。収納方法に合わせたアイテム（ボックスやシェルフ）が必要です。

TYPE E 飾る場所を絞る
飾る場所（物が見えているところ）と飾らない場所のメリハリをつけることが必要です。逆に飾ることが苦手な方は、一箇所に決めて飾ってみましょう。

TYPE F 見えてない物のクオリティを上げる
グリーンを配したり、ゴミ箱を整えたり。日用品を詰め替えて使うなど、毎日目にするものの質をあげてインテリアを整えていきましょう。

自分らしく整った部屋に友人を招いてみましょう。親しい友人と、音楽や料理、キャンドルに火を灯して日常生活の延長にある癒しの時間を共有してみましょう。



人を招き入れる時に何が足りないか考えると、部屋に必要なインテリアアイテムがクリアーになります。
大人たちが快適な空間で、寛ぐ姿は子どもにとって色々な学びです。

この機会にお家の棚卸しをして、整理整頓されたお家での時間を楽しんでみてはいかがでしょうか。