逗子在住の帽子作家、わたなべえみこさんのアトリエを訪ねて。

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Fashion - わたなべえみこ - 広告などのスタイリストを経て、結婚を機に湘南に移り住んだのが21年前。暮らしの拠点を移したことでこれまで通り仕事をしていくのが難しくなり、ここからわたなべさんのものづくりの日々がスタートします。

当初はアクセサリーなどを制作していましたが、良質のパーツが手に入りづらいこと、もっと本格的にものづくりに取り組みたいことから、敬愛する帽子デザイナー、平田暁夫先生の帽子教室に2年間通って帽子づくりのノウハウを習得しました。
それからは仲間ふたりと共同で中目黒にアトリエを開き、日常使いのものやイベント向けなど、さまざまな帽子を制作、発表していました。

しかし、自宅と中目黒を往復する生活にだんだんと負担を感じられるようになり、ついに13年前、湘南近郊で自身のアトリエを開くことを決意しました。
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その人に似合うものを見つけたいから。オーダーメイドという方法。

「実は、充実した帽子づくりに取り組めるようになったのは、ここ最近なんです」。
かつては百貨店の発注を受けていたこともあったそうですが、量産していかなくてはならないというやり方に疑問を感じ、今では自ら展示会を企画し、ご来場するお客様から直接注文を受けるというスタイルに落ち着きました。アトリエには友人知人だけでなく、通りすがりの人も立ち寄り、わたなべさんの手から生まれた帽子を一点一点、じっくり眺めていくのだそうです。
「それぞれの人に似合う帽子を見つけるお手伝いができたら、と思います。帽子も表現の一部、ですから」とわたなべさんは言います。
帽子も含め、TPOを踏まえたスタイリングのアドバイスをしてその人らしさを引き出したいと思うのは、スタイリスト出身のわたなべさんだからこそ、でしょう。
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水泳のインストラクターという、意外な一面も。

わたなべさんは帽子作家以外に、水泳のインストラクターという顔も持っています。
制作に没頭しているときには、丸1日誰とも話さないこともあるという孤独な世界。
対して子どもたちと話し、泳ぐという正反対の仕事は、暮らしのバランスをとる上で大事な役割と果たしていると言えるでしょう。
「この辺りに住む子たちは、すごくたくさん話しかけてくるので、それが新鮮に思えますね」。

湘南のいいところは? と尋ねると「環境」という答えが返ってきました。
ビーチに出なくても海を感じられるところや都会より空が広いところが、その理由だそうです。
「空気感も独特ですよね。この土地に暮らす人々もすごく好きで、作家性のある人たちがのんびりと暮らしているのがいいなあと思います」。
わたなべさんの周りには、同じようにものづくりをしている人やお店を営む人がいて、そんな仲間たちと集まって食事をするのがものすごくいい刺激になると言います。
「皆さんの日常のスタイルも自然体で、日焼けなんかも平気でしてて、タンクトップに帽子なんてカジュアルな人たちも多い。リゾートですよね」。
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今年の夏の展示会では、つば広の帽子がよく売れたそうです。
夏の強い日差しを遮りつつ、広い空にもよく映えるそのデザインが人気というのは、湘南ならではでしょう。
さて、10月28日(金)ー11月6日(日)に開かれる展示会「Emmy展」での見どころはいかに。
「秋冬にピッタリのフエルト帽子と布帽子を展示します。レディース、メンズ共に展開しますが、メンズのハットにはスコットランドの至宝と呼ばれるハリスツイードという生地を使っていて、とくにオススメです」。
Fashion - わたなべえみこ - レディース1
グレー×ファー、グリーン×ファーの上品な組み合わせ。 共に¥13,000
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ワインレッドのじゃばら状の生地に黒いリボンを巡らせて。 ¥15,000
Fashion - わたなべえみこ - レディース3
モスグリーンとフラワーモチーフの黒いレースがモガの雰囲気。 ¥21,000
Fashion - わたなべえみこ - メンズ1
ハリスツイードを使用したハンチングはスタイルを選ばず重宝。 ¥18,000
Fashion - わたなべえみこ - メンズ2
ドレスアップにも、ドレスダウンにも良さそうなハリスツイードのメンズハット。 ¥18,000
Fashion - わたなべえみこ - メンズ3
シンプルコーデもこれでぐっと華やかになるメンズのハット。女性でもOK。 ¥13,000
「Emmy展」わたなべえみこの帽子展

開催期間:10月28日(金)ー11月6日(日)
オープン:13:00ー19:00

わたなべえみこアトリエ
住所:逗子市新宿2-2-7
TEL:046-897-5956
※逗子駅、新逗子駅より徒歩10分。

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