地球の記憶のかけらを身につけて（2/2）

秋谷海岸で暮らした日々のこと、サーフィンのこと

「海も山も近くにあって、とれたての季節の野菜があって。海に沈む夕陽を歩いて見に行ったり。人もパーティーも少なくて、自分を見つめる時間がありすぎるくらい、ありました。（笑）」

「サーフィンからは自然に感謝することを学びました。海の中では、人間はちっぽけ。コンディションが常に変わる中で、無理をせずに、流れに任せていくこと。どんなときも自分次第で、課題も見つけられるし、反対に、いつも楽しめる状況もあること。」



東京から葉山、そしてホームタウンの名古屋へ。作品はどのように変化していきましたか？

「葉山は情報があまりない環境であり、個性的な人たちが多い中で、自分が本当に好きなものを創りたいと思うようになりました。素材も、リサイクルゴールドや天然石に、より興味を持つようになりました。」

「名古屋に戻ったタイミングで、長年の夢だった、アリゾナのミネラルショウとセドナに行けて、ひとつとして同じものがない天然石たちの希少さ、奥深さにとりこになりました。今住んでいるところは周りに自然がないので、いつも自然が恋しくて…。（笑）
でも考えたら、金属も天然石も自然のものって気づいて、‘都会の中で身に着けられる自然物‘ という、新たな視点でジュエリーを捉えるようになりました。」

天然石やリサイクルマテリアルを使い、Save Earthのための活動を支援しながら、地球に優しいLife Styleを提案するライン【Green】。たとえば風に揺れる木の葉から。たとえば雨上がりの虹の空から。耳を澄ますとそっと届けられる自然からのメッセージのようなジュエリーたち。定番のシリーズの中から湘南の海に合うシリーズを選んでいただきました。

「LiniE」のブランドネームでもある”線”。その線で人と全ての光がつながりますように、と願いを込めてつけられたように、人と人、石などの自然物と人との繋がりを大切にしている新美さん。 ブライダルコレクションにも力を入れている。

「たくさんの愛と大切な想いを込めた、二人を繋ぐブライダルラインは、エンゲージリングとウェディングリングを提案しています。ご結婚を新たな旅立ちと捉えて、「海 Ocean」のイメージで、ベースのリングから素材、オプション（石入れや仕上げ加工）が選べるセミカスタムと、世界でたったひとつのリングをお造りするフルカスタムがあり、どちらかのオーダーシステムになります。」

【銀座MATSUYA：ブライダルフェア】
場所：松屋銀座 1F アクセサリー売場　　http://www.matsuya.com/m_ginza/
日程：8/20(水）〜26（火）
LiniEのブライダルラインは「Ocean」がテーマ。
ご結婚される方はもちろん、ゲストの方のためにコレクションラインもお持ちします。
その他「Ocean」をテーマに、オリジナルのリングピローやセレクトした雑貨もご用意します。
※リモデルご相談会も同時に開催します。お手持ちのご不要になったジュエリーをお持ち頂き、デザイナー新美が、新しいアイテムに生まれ変わらせるご相談に乗ります。

【鎌倉:湘南倶楽部：展示販売会】
場所：湘南倶楽部 〒248-0006 神奈川県鎌倉市小町2-5-6 TEL：0467-22-1914
https://www.facebook.com/shonanclub
日程：7/19（土）〜8/17（日）
時間：11:30〜夕暮れ　
定休日：火曜、水曜
アリゾナの旅で出会い、セドナでクリーニングした希少な天然石たちの石の意味にフォーカスし、展示販売を行ないます。その他、おすすめの定番アイテムもお持ちします。
※カフェレストランですので、ワンオーダーをお願いします。
※デザイナー新美は、7/19（土）〜27（日）まで在廊します。

この期間、リモデルご相談会も同時に開催します。お手持ちのご不要になったジュエリーをお持ち頂き、デザイナー新美が、新しいアイテムに生まれ変わらせるご相談に乗ります。

「LiniE」のジュエリーの数々。実際に手に取りその石の奥を覗きこむと、頬は上気し鼓動が高鳴るような気がしました。自ら輝くことはなくても、磨かれ光を受けて輝きだす石たち。新美さんはその素材の個性を自らのエゴで壊すことなく、輝きの糸口を見つけながら丁寧にデザインをしているように感じます。
幾千年もの時を経て、いま手のひらに載る石たちは、まぎれもなく地球の記憶のかけら。どんな場所で、どんな時代を過ごしたのか、その途方もない時間に思いを馳せてしまうような、神秘的な魅力が「LiniE」のジュエリーから溢れていました。

文：小池えり子