ミネラルを浴びて、健やかな私を手にいれる

鎌倉駅東口を出て小町通りを歩き、観光客で賑わう「まめや」の角を曲がり、さらにフレンチ「ignis」の角を入っていく。住宅しか見当たらない小道を進んで行くと、正面に見えてくるのが温泉湯治施設『Le Furo（ルフロ）』だ。

鎌倉の住宅地に温泉!? 湯治!? どういうこと?? と思いながら入り口の階段を登り、ドアを開ける。ふっと木のような土のような、落ち着いた香りが漂う。そして、そこには最新の特許技術を駆使した天然の石風呂温泉が再現されていた。

ここですることはいたってシンプル。温泉の熱だけで温められた10種類の薬石の上に横たわりながら、数十種類のミネラルを含む温泉ミストを浴びるだけ。薬石の上での温泉ミスト浴を約5分、涼み処で5〜10分の休憩を1クールとし、これを3〜4回繰り返す。私も実際に体験したのだけれど、恐るべきミネラルの力。体験前に36.1度だった体温は、1度のミスト浴で38度台まで上昇。２クール、3クールと続けると、驚くほどの汗が! 終わった後もぽかぽかと体は温まったままで、心地よい疲労感が残った。

「ミネラルというのは5大栄養素の1つです。人間の体の構成に占める割合は4%程度ととても微量ですが、ビタミンの吸収を助けたり、歯や骨の形成をサポートしたり、重要な役割をしています。ミネラルは自分の体内で合成することはできないので、食事やサプリメントなど、外部から摂取することが必要なんですが、そもそも野菜や野菜を育てる土のミネラル含有量が減ってきていたり、サプリメントでとれる種類が限られていたりして、十分な量を摂取するのが難しいんです。ルフロでは、イオン化されたミストを浴びることで効率よくミネラルを吸収することができるんです」と話すのはオーナーの三田直樹さん。そこでキーとなるのが「体温38度」なのだそう。

「38度というのはターニングポイントになる温度。体温が38度になって初めて、免疫細胞が活性化することが分かってきたんです」（三田さん）。免疫細胞とは血液中に含まれる白血球のことで、ウイルスや細菌といった病原体から体を守ってくれるもの。内臓の潤滑油とも呼ばれるミネラルを吸収し、体を温めることで体温が上昇。結果、免疫色が高まり、体が本来持っている機能ー自然治癒力も高めることができ、汗をかいて体の中の老廃物を流してデトックスすることもできるとのこと。低体温によって免疫力が低下することで起こると言われている、肌荒れや肥満、冷え、肩こり、不眠症といった体の不調の解消も期待できるそう。ちなみに運動したり温泉につかったりするだけではそこまで体温が上がることはなく、体の内側から、つまり内臓から温まっているからこそ体温が38度になるとのこと。

「健康や美容について、多くの人が関心を持っていると思うんですけど、つらい筋力トレーニングや節制、我慢が必要で、頑張りすぎて疲れている人も多いように思います。疲れてしまって、結局続けられない人も多い。私は無理なく続けられないと、健康や美容は手に入らないと思っています。それこそ、私たちが意識することなく呼吸しているのと同じように無意識にできたらいいなと。そこで目をつけたのがお風呂なんです。お風呂は、基本的に毎日入るものですよね。シャワーで済ませるのではなく、体を整えるコンディショニングの時間として考えて、定期的にルフロに通っていただく。自分で自分の体をメンテナンスしながら、無理なく続けてもらえればと思います」。

日本古来の石風呂に温泉ミスト浴を組み合わせ、現代の生活に沿ったヘルスケアを提案してくれる、古くて新しい温泉湯治浴『Le Furo』。定期的な体のメンテナンスに通うもよし、観光で訪れた方でも、歩き疲れた体を癒しに行くもよし。一度体験して、その心地よさを感じてみて欲しい。

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メニュー&料金
＊初回ビジター料金　1名様　4,500円
＊フルタイムメンバー　月額　20,000円（営業時間内ならいつでも利用可能）
＊デイタイムメンバー　月額　15,000円（平日の営業時間内ならいつでも利用可能）

リラクゼーションメニューも充実！
・クイックメニュー　10分1,000円
・フットリフレ　30分3,000円
・フェイシャルトリートメント　30分4,000円
・ホットストーンボディ　30分4,500円　60分8,000円

（取材・文　森國美代）