スタイリスト小澤典代さんが選ぶ鎌倉のお店のとっておきアイテム(3/3)

fabric camp

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布というアイテムは、私たち女性を虜にする魔力を持っていると思います。刺繍やレースはもちろんのこと、極普通に織られた単純な平織りの布でさえ、感触はそれぞれ微妙に異なっていて、その布の手触りから感じる柔らかさや張りに、何故かとても心ときめくのです。だから、私はファブリックを扱う店が好き。そのなかでも別格にお気に入りなのが「fabric camp」です。
 このショップはアーティストの小山千夏さんが営んでおり、彼女の布のセレクトが大好きです。小山さんは作品としても布を素材にすることが多く、キュンと胸が高鳴る作品の数々は、造形的な可愛らしさはもちろんのこと、素材となる布が魅力のひとつになっています。そんな彼女だからこそセレクトできる布は、一見すると普通なのに、色やプリントの妙が、やはりどこか違います。エスニックだけれど泥臭くない、手仕事だけれど重々しさがない、洗練されたカジュアルさが、身近であってオシャレ感にも繋がるものばかりです。
 そしてもうひとつの大きな魅力は、価格の手頃さ。普段使いできる価格の布がほとんどなのが嬉しい。生活者として、私が気にかけている大事な要素のひとつです。

刺繍テープ

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インドでつくられている刺繍をふんだんにあしらったテープは、いろいろな使い方を考えるだけでもワクワクするアイテムです。私はリボンとしてブラウスの襟に結んだり、カゴの持ち手にしてみたりしています。発色の美しさ、個性豊かな刺繍モチーフからなるテープは、これだけで装いのアクセントになります。

刺繍パーツ

f_3.jpg動物モチーフと花モチーフに目がない私。アクセサリーもこうしたモチーフを見つけると手に取らずにはいられません。ビーズ刺繍で出来たワッペンタイプのパーツは、やはりインドのもの。手の込んだ仕事なのに価格の安さには驚きます。クジャクとシルバーのヤギを既に入手済み。ブローチにして服やトートバッグに付けています。

fabric camp

住所:鎌倉市扇ガ谷 1-9-14 1F
TEL:0467-24-9000
営業時間:10:00-17:00
定休日:木、日

http://fabric-camp.jp/
小澤典代 プロフィール

インテリアスタイリスト。女性誌、インテリア誌などで活躍。近年は、手仕事に関する多くの著書を出版。また、暮らしを旅するをテーマとしたfu-chi webの編集長もつとめる。
http://fu-chi.net/

主な著書
「メキシコの刺繍」(誠文堂新光社)
「日本の手仕事」(主婦の友社)
「日本のかご」(新潮社)
「ブロカントのある暮らし」(誠文堂新光社)

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