インテリアスタイリストとして活躍し、暮らしを旅するをテーマとしたfu-chiの編集長をつとめ、国内外の工芸品や手仕事にテーマとした著書も多く出されている小澤典代さん。湘南には22年前に移住されご自身のペースでお仕事をされつつ、こちらでの暮らしを満喫されています。今回は、物や暮らしについて特別な審美眼を持つ小澤さんが鎌倉のお気に入りのお店の厳選アイテムを紹介!
OXYMORON オクシロモン

器というのは、油断すると次々増えてしまうもののひとつです。私たち日本人は、家庭料理でさえ和洋中(昨今ではエスニックも)のバリエーションを持ち、とても豊かな食文化を築いています。世界的に見ても稀だと思うんですよね、こんな豊かさは。だから、当然のこと器に凝る人も多く、好きな作家や産地などのものをコレクションする人も大勢います。でも、本来器は食事のための道具。収集する趣味が無い限り効率よく持つことがベストです。何といっても収納が大変ですから。
どんな料理にも合い、使い勝手がよく、長く愛用しても飽きないもの。こうした条件を考慮すると、やはり和の器が一番なのです。そして、モダンな印象を持っていることも大事。そうした器はフレキシブルであるし、食卓に素敵に映えます。
どんな料理にも合い、使い勝手がよく、長く愛用しても飽きないもの。こうした条件を考慮すると、やはり和の器が一番なのです。そして、モダンな印象を持っていることも大事。そうした器はフレキシブルであるし、食卓に素敵に映えます。

イイホシユミコさんの作品

ニュアンスのある深いグリーンの器は、このショップのためにつくられたオリジナル。カレーに合うのはもちろんですが、どんな料理にもシックにマッチしてくれること間違いなし。イイホシさんの器は、他のシリーズも素敵で、どこか北欧の器を思わせる静かな美しさが特徴です。型でつくられているから定番商品であるのも魅力。
http://www.y-iihoshi-p.com/
http://www.y-iihoshi-p.com/
山岸厚夫さんの作品

漆器は高額であるという認識がありますが、山岸さんの漆器はリーズナブルです。毎日使う器は、緊張を強いられるような値の張るものは避けたいけれど、かといって、まがい物では嫌なのです。山岸さんは、そうしたニーズに応えるように日常使いできる漆器を製作されています。我が家の汁椀は山岸さんのものです。