温泉は台湾へ!星のやグーグァンで過ごす五感が喜ぶ逗留旅【後編】

自然との境界線を越えて水の気配に癒される

pool.JPG山の自然を眺めながら常に水を映しだすリゾート。朝のプールの風景

美術館のような完成された美しいフォルムを醸し出しながらも、解放的で自然との融合感にあふれる「星のやグーグァン」。究極の逗留旅のための楼閣とも表現したくなるリゾートですが、その心地よさの秘密のひとつに“水”の存在があるようです。

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もともとこの地に根ざす森の木々をそのまま残して散策路を設けた美しい庭は植物たちに癒される空間

豊かな温泉と清らかな山の湧き水に恵まれたこの地の特性を活かしたのが、リゾート全体を彩るウォーターガーデン。渓流の水をひいた川や水路がいたる所を走り、睡蓮の花咲く池が点在します。リゾートのどこにいてもこのウォーターガーデンが眺められるので、レストランやライブラリースペースに行くたびに美しい自然の色彩が目に飛び込んでくるのです。

waterlily.JPG昼間になると可憐な花を咲かせる睡蓮が実に見事!

限りなく自然との境界線を曖昧にデザインした空間が素晴らしく、このリゾートでは目の前に広がる景色に誘われて一歩足を踏み出せば、そこはもう自然の中という塩梅。ゲストはみな無意識に、けれども思う存分その自然との境界線を気分の赴くまま行ったり来たりを楽しむのです。テラスのソファでゆったりとお茶を飲み、森の小径を散歩しながら空や山を見上げ、風を感じ、水音に耳を澄ませていると、いつの間にかココロと身体がすんなりと自然のエネルギーに溶け込んでいることを実感するはず。

gazebo3.JPG心地のよい風に抱かれて、気持ちを思い切り解放してあげたくなる、そんな空間が広がります

プールサイドや森の小径に点在する風通しのよいガゼボで過ごすまどろみの時間は極上のリラックスタイム。時間帯により光と色を変えて映る景色にうっとりとココロをゆだね、何もしない贅沢を満喫するのがおすすめです。

sunset.JPG夕方になるとライトが灯るウォーターガーデンの幻想的な景色もお楽しみ

もっと台湾を知って、もっともっと台湾を楽しみたい! 

onsentea.JPGお茶も温泉の前後で効果的に飲むのが台湾流。左から常時飲用したい烏龍茶、入浴前に飲む養肝茶、入浴後にはサンザシの女神茶を

さて、逗留ステイをうたうリゾートではありますが、一歩も外に出ずとも土地の自然や文化を体験できるアクティビティが用意されているのもこのリゾートの魅力です。毎朝ウォーターガーデンの一画で開催される「氣循森呼吸」は、台湾の気功をベースにした軽い体操と呼吸法。朝の凜とした空気の中で行うことで気持ちいい身体の目覚めを体験できます。

taiso.jpg朝のストレッチは自然の中で行うほど呼吸も気持ちよく行えるもの。たっぷりの朝ご飯と温泉に入るためのエネルギチャージもバッチリです!

また、この地域の食文化を学ぶ「谷茶のひととき」も人気のアクティビティ。今回は、ゴマやピーナッツなどの穀物と緑茶をすりおろして作る客人をもてなす際の特別なお茶「擂茶(れいちゃ)」をいただきましたが、これが本当に美味。滋味豊かで奥深い台湾の食に触れたひと時の体験で台湾の食に対する興味がますます深まった次第。

tanicha.JPG知れば知るほど深い台湾のお茶や薬膳の文化。色々体験してみて!
内容は季節や時期によって異なりますが、いただけるスイーツ類が美味しいということもあり、台湾の食に対する理解を深めたい人にははずせないアクティビティと言えそう

原住民たちの文化に触れる「タイヤル族のしらべ」

pattern.jpgパッと目をひく白と赤の織物はタイヤル族の民族衣装。カラフルな紐がついた口琴はデザイン的に素敵です

日本の九州と同じくらいの大きさしかない島国の台湾ですが、この国には多くの原住民族が暮らしていることをご存知でしょうか。その多くが山間民族で、現在16の民族が原住民として政府の認定を受けているそう。リゾートがあるグーグァンエリアにはタイヤル族と呼ばれる原住民が暮らしていることから、「星のやグーグァン」では彼らの民俗文化に触れるアクティビティを体験することができます。

fue.jpgその昔、入墨はタイヤル族の習慣で、"タイヤル族"であることを示すために入れていました。口琴も同じく、同じ民族だけが理解できる大切なコミュニケーション手段として発達したもの

コミュニケーションツールである口琴(こうきん)を一緒に作りながらその歴史や文化についての話を聞くというもので、美しい細工が施された口琴を間近で見るのもその音を聞くのも初めてというゲストにとって実に興味深い体験となるはず。

ital3.JPGタイヤル族の美しい民族衣装は山の自然の中でいっそう映えます。彫りが深く凛々しいお顔立ちもタイヤル族の特徴です

民族衣装を身にまとい口琴を奏でる彼らの姿は気品にあふれ、その手先の器用さにも驚かされます。普通の台湾旅行で味わえない一歩踏み出した「星のやグーグァン」ならではのオリジナルプログラムで、今まで知らなかった台湾の新たな一面に触れてみてはいかがでしょう。

台中へはマンダリン航空の直行便が便利!

自然の景色も人の顔もよく似ていて、異なる文化背景を持ちながらもたくさんの共通点があり、また同時にまったく違った側面も見せてくれる台湾は、物理的にも精神的にも日本にとって一番近い外国ですね。フライトの便もよく気軽に行けるのも人気の理由で、温泉でのリラックスを目的に逗留旅を楽しむには絶好のディスティネーションです。

「星のやグーグァン」に行くなら可能であれば3泊してほしいところですが、2泊でも十分楽しめます。週末プラス1日で海外だからこその完璧な気分転換と贅沢な温泉逗留が叶うとあれば、がぜん次の週末旅に計画したくなります。

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ちなみに、日本から「星のやグーグァン」を訪れるなら、台北ではなくダイレクトに台中から台湾入りするのが断然便利です。成田―台中間はチャイナ エアラインのグループ会社であるマンダリン航空により毎日1便運行しているので、乗り換えもなくスムーズなのが嬉しいポイント。所要時間は4時間20分なので、羽田から直行便で石垣島へ行くよりちょっと遠いくらいの感覚ですね。

mandarin2.JPG機内食の台湾名物の太陽餅と台湾ビールで気分はすっかり台湾!

湘南方面からの場合、羽田空港を利用する方が便利ですが台中を結ぶ便は運行されていないので、台北の松山空港から入ることになります。松山空港から「星のやグーグァン」までは車で3時間半ほどの移動が必要。台北観光も組み合わせたい場合はそちらでもいいかもしれません。

台湾は新幹線が発達しているので、国内移動には新幹線を使う人も多いようですが、あらかじめ行き先や目的がはっきりしているのであれば、目的地近くの空港に飛行機で飛ぶのが一番便利です。日本と台湾をむすぶフラッグキャリアであるチャイナ エアラインなら台北、台中のほか高雄や台東をはじめ7箇所の空港へ直行便が運行されているので、上手に活用してみると週末を利用した小旅行の幅もグンと広がると思います。

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星のやグーグァン

ADDRESS : 台湾台中市和平区博愛里東關路一段温泉巷16号
TRASNPORTATION : 台北松山空港より台北駅で乗り換え、高速鉄道台中駅から車で約90分
NUMBER OF ROOMS : 50室(全室半露天風呂付)
PRICE : 1 泊 18,000 台湾ドル( 1 室あたり 、 税・サ―ビス料別 、 食事別)
※1NTD約3.59円2019年12月現在
TEL : 0570-073-066(9:00〜20:00、星のや統合予約)
星のやグーグァン
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