第一回逗子映画祭レビュー

海岸に、映画館ができました。

去る2010年ゴールデンウイーク、神奈川県逗子海岸にて九日間にわたる映画祭が開催。
「野外で映画を観る、そんな想い出を残したい」という、ロマンチックなアイデアから企画がスタート。
九日間で、約二千人の方が来場。アイデアを形にするパワーが感じられたイベントとなりました。
今回は、九日間のイベントから、オープニングの竹中直人さんイベント模様のレビューをお届けいたします。

竹中直人さん登場!!

イベントの初日の上映は、「さよならcolor」。上映前には、主演・監督をつとめた竹中さんによるトークライブ。
イベント前のリハーサルは、シネマアミーゴの庭で。
リラックスムードの中、シャイな竹中さんもノリノリでストリップサービスまで!


そして本番に・・・
いよいよ上映前のミニライブ。
約700人の観客が、海をバックに立ったスクリーンの前に詰めかけました。主題歌「さよならcolor」と海と星空に囲まれたシチュエーションに酔いしれる中、ライブはつつがなく進行・・・・?。

スクリーンが切れる!?

上映前のライブ進行中、逗子海岸は強風の嵐。
大きく張った200インチのスクリーンがまともに風を受け、帆船の帆状態に・・!
ライブの後ろ側では、スタッフ総出でなんとか暴走を食い止めようと、必死でスクリーンを押さえていたのでした。

ひたすら寒い映画上映を乗り越えて・・

映画の上映中、相変わらずの強風。
5月の夜の海岸は思いのほか冷え込み、じっと映画を観るのはまさに苦行の状況。
さすがに耐えきれず、上映終了前に、帰る人もぽつり。
エンドロールが流れる頃には、「やっと終わる・・」とハードな状況を乗り切った人々に、不思議な安堵の連帯感が生まれていました。

竹中さん再び!

エンドロールが流れると再びスクリーンの前がライトアップ。
そこには竹中直人さんが再び出現。
最後まで上映を観てくれた方々への感謝のライブがスタート!
実はこの日、映画にも出演し、映画主題歌を歌った忌野清志郎さんの命日前夜。
その想いを胸に、アカペラで歌う竹中さんの目には涙が浮かんでいました。
最後は観客も一体になり「さよならcolor」の大合唱。
おまけに伝説の「笑いながら怒る人」も披露。寒い中最後まで残っていた観客たちには、最高のギフト。
竹中さんの映画・音楽への愛と、クリエイティビティに熱く燃えた初日となりました。
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