『Pacific Mother』製作に向けクラウドファンディングに挑戦

短編作品『Water Baby』の続編、“産み”と“海”のドキュメンタリーフィルム『Pacific Mother』完成に向けて、クラウドファンディングに挑戦しています。

2019年、フリーダイバーで女優の福本幸子さんは、高齢出産ということもあり、彼女の地元である沖縄では希望する方法で出産できな いこと知り、パートナーでありフリーダイバー世界チャンピオンのウィリアム・トゥルブリッジ氏と共に出産先進国として知られる彼の故郷ニュージーランドで、自宅での水中出産を経験しました。この様子を追った短編『Water Baby』 が同年に公開され、公開から再生回数が800万回を記録し、カナダやイギリスなど3つの映画祭で受賞し、5つの映画祭で出展作品に選ばれるなど国際的に高い評価を得ました。



そして、続編となる、長編ドキュメンタリーフィルム『Pacific Mother』の製作が決定。現在、2022年夏のリリースを目指して撮影が進められています。

前作から引き続き主人公は、福本さん。長女の出産後に「すべての女性が、自分が望む方法で出産できるようサポートを受けられるようになってほしい」という想いが、自身の中に生まれたといいます。



今作品では、ハワイ、タヒチ、クック諸島、そして日本といった太平洋の各地で「海とともに生きる女性たち」と出会い、彼女たちの妊娠・出産のス トーリーを紡ぎ続けてきました。海と深くつながる彼女らが選んだそれぞれの「バース・ストーリー」とは。

ハワイをベースにフリーダイバーとして、スピアフィッシングの世界記録を多数持つキミ･ワーナーも出演予定。キミは、自ら海でスピアフィッシングで獲った魚や近隣の森で採れたものなど持続可能に収穫された食物で暮らしていて、シンプル生きることの大切さを伝えています。


LEFT :ハワイ　　キミ･ワーナーさん


クック諸島


タヒチ


タヒチ

福本さんも再びニュージーランドで長女を取り上げた献身的な助産師とパートナーのウィリアム、長女とともに世界的評価を受ける出産妊娠サポート制度（※）の元、2人目の出産に臨みます。（※ニュージーランドでは助産師・産科医が妊娠・出産、産後を一貫して担当。94.2％が助産師を選ぶ） 　



母なる 海と命を育む 母 「海」は、すべての生命の起源であり誰もが「母」から産まれてきました。 海と母は偉大でありながらもか弱い存在。 「社会が海と妊婦に優しくなれば、世界はもっとよくなる」このメッセージを映像化するために、今作品の製作を決めたといいます。

「選択肢が与えられ心から安心できるお産」は女性にとっての基本的人権だと福本さんは考えます。ひとりでも多くの女性がこの権利を手にできるよう「生きとし生けるものすべての生命の起源、美しき海」という舞台を通して この想いを伝えていく予定です。

福本さんは、生命の誕生は、人生において最も尊いイベントなのに多くの国でそれがないがしろにされていると言います。 「これは知れば知るほど根深い問題であり みんなでもっと真剣に考えるべきテーマなのではないでしょうか。女性に 母親に 優しい世の中を作ることが 海に 地球に優しい世の中につながっていくと信じています」。

製作チームは、当作品を通してお産を再定義し、ポジティブで美しいイメージへのきっかけとなるよう願っています。そのためには産む人が正確な情報にアクセスした上で選択の自由を手にし周囲とバースパートナーから万全の支えを受けること、そして「自分の身体と本能を信じて お産という生命の神秘に向き合えた」と 生きる自信と新たな力を得て後の人生を歩めることが大切だと考えています。

『Pacific Mother』では、海に生きる女性たちのビーチでの出産から病院での帝王切開までの多様なバース・ストーリーを通して彼女たちの人生に迫ります。世界中の人に「誰もが母から生まれ、海はすべての命の母である」という事実を思い出してもらい　誰もが「海と母」へ　。より大きな畏敬の念を抱いてくれるような作品を目指します 。

『Pacific Mother』 クラウドファンディング概要
期間 : 2021年9月22日まで
目標金額 : 1000万円

■登場人物
福本幸子
ウィリアム・トゥルブリッジ
キミ・ウェルナー(ハワイ)　素潜り漁全米チャンピオンであり、自分たちでとれるものを食べ物として生活している
ラヴァ・レイ(タヒチ )Patagoniaアンバサダー 、アーティスト。自宅の前のラグーンで出産

■スタッフ
監督:キャサリン・マクレー

企画・プロデューサー : 小澤みぎわ 映画「ラストサムライ」の制作に抜擢。ニュージーランド初の日本人女性プロデューサー
プロデューサー: 山口晋 多数の国際映画祭で受賞した「家族のレシピ」「37 セカンズ」をプロデュース。映画「太陽の子」がまもなく公開
音楽プロデューサー : PLAN9 「ロードオブザリング」のピーター・ジャクソン監督の音楽等を担当
エグゼクティブプロデューサー : アッレクス・リード カンヌ国際映画祭受賞監督のケン・ローチ作品等をプロデュース
インパクトプロデューサー : 四角大輔 Greenpeace Japanアンバサダー。音楽プロデューサー時代には、10回のミリオン ヒットを記録
インパクトプロデューサー : ジャクリーヌ・ナッシュ ニュージーランド最大新聞社「New Zealand Herald」て?記者として働いた後、シンガポールとニューヨークでPRマーケティングに携わり BBC(イギリス公共放送)などと契約