人と人とを繋ぐ、地球に優しいエコモール！

辻堂駅から山側の方に歩くこと約20分。国道1号線からちょっと入った場所に、白い壁に木の絵がペイントされた建物が出現します。けっこう目を惹く大きさで、何のお店なのだろう？と不思議に思う外観。ここはecomoという名前のエコをテーマにしたコミュニティーモール。エコ関連のショップはもはや全然珍しくもありませんが、これだけの規模のエコモールとなると、ありそうでなかなかありませんよね。ということで、このユニークなecomoが一体どんなコミュニティーモールなのかご紹介しましょう。

ecomoのネーミングは、『エコロジー』（oicos：家・住む場所＋logy：論理・知識）と『エコノミー』（oicos＋nomos：法・運営）から来ているのだそう。地球に優しい暮らしを提案しながら、人と人とが繋がっていけるお手伝いができたら、と誕生したエコモールなのです。古い倉庫をリノベーションしたというモールは天井が高く、様々なショップやスタジオスペースが入っています。また、ECOMOの母体となるのが建築会社であることから、自然素材を使った家造りのモデルハウスまで併設されているというのもユニーク！

店内に入ると、まず目に入るのが「aHHHa」と名付けられたショップ。エコやオーガニックを基準にセレクトされた食材、日用雑貨、化粧品、アパレル、雑貨、と生活に必要なモノが一揃いするので、スーパーやドラッグストア代わりに利用できます。小物や雑貨類も充実しているので、あれこれと商品を見ているだけでも楽しい気分に。



「オーガニック食堂plouf」では、農薬や化学的な添加物、保存料は一切使わない素材で作ったお料理をいただくことができます。人気のメニューは野菜たっぷりのランチプレートですが、カフェとしての利用も可能なので、お買い物ついでにちょっとスイーツをいただくというのも手。

店の一番奥には、今年8月にオープンしたベーカリーショップ「marumaru」があり、国産小麦と自家製酵母に拘った美味しい焼きたてパンを買うことができます。また、スタジオスペースではヨガやベビーマッサージなどのカルチャースクールが開催される他様々なイベントも開催されています。月に一度開かれるecomoの野菜市では、近隣の農家さんたちが集まり、穫れたての旬の野菜が店の中いっぱいに広げられます。この市は、美味しい野菜が買えるだけでなく、製造者と直接話しができる機会として来場者に大好評。みな自然農法や減農薬などそれぞれに工夫をして野菜を造っている農家さんなので、美味しい野菜の食べ方はもちろん、自宅や畑で野菜造りをしている人にとっては色々と質問ができるチャンスでもあるのです。

また、毎月第一日曜に開催されるエコモノ市も人気のイベント。湘南地区のロハスやエコなお店が集まる賑やかなマルシェで、美味しそうなパンやスイーツにプレートランチ、淹れたての珈琲など美味しそうな出店がいっぱい並びます。どれにしようかと目移りしながら、お店の人とおしゃべりしたり、ちょっとずつ色々とつまんでみたり。
オーガニックのものでも美味しいものもあるんですよ、ということを知ってもらうため、もっとエコやオーガニックを多くの人に広めたいという気持ちで開催されているのがこのエコモノ市ですが、出店されている食事やスイーツは本当にどれも美味しいので納得です。ecomoでは、他にも手作り味噌、天体望遠鏡作り、マクロビ料理教室などなかなかユニークなワークショップイベントも開催されています。そのどれもが、より多くの人にエコライフをという概念に基づき、子供たちが楽しく参加できるメニューなども用意されています。家族で一緒に楽しめる、というのも嬉しいポイントですね。

さらに特筆すべきは、もともと母体となる企業が建築会社であることから、ecomoが自然素材を使用した家造や、耐震・断熱、エコリフォームなどの専門家でもあること。店内には自然素材が体験できるモデルルームも設置され、自然素材住宅に関する勉強会も開かれています。リフォームの相談にも気軽に乗ってもらえるので、興味がある人はぜひ一度訪れてみるといいかもしれません（予約制になります）。

そんな風に様々なエコ体験ができるエコモール。まさに、単なるエコショップとは一線を画す、人と人とを、地域と人とを繋ぐコミュニティーモールという存在です。オーガニックな食材を求めに子供連れで訪れる人が多いということから、ゆっくり過ごしてもらえるよう子供たちが遊べるキッズスペースが用意されているのもecomoならではの優しい配慮。こんなお店が近所にあったら！と思わずにはいられませんね。エコモールから始まるエコライフはまだまだ始まったばかり。これからの展開にもぜひ注目です！