「子ども×Global Citizens教育」ギャザリングwith丹羽順子さん

世界を旅したのち、行き着いた国は・・・

コスタリカに暮らすサステナブル・クリエイティブ・コミュニケーター丹羽順子さんは、映像作家、J-WAVE LOHAS SUNDAYの元ナビゲーター、ファッション・シェア・パーティーxChange(エクスチェンジ)の代表、ヨガインストラクター、小学校教諭など、多方面で活躍されています。

2011年、愛娘のテラちゃんと母子で渡航。世界を旅した末、現在はコスタリカのノサラで、サステナブルな暮らしを実践中です。この夏、一時帰国された丹羽さんを招いて、日本全国でトークショーやワークショップ、セミナーなどが開催されました。

鎌倉の由緒正しき邸宅で開催された今回のギャザリング。子育中の方はもちろん、教育関係者、子育て支援関係者など、多彩な活動をされている方が集まりました。

平和国家コスタリカから学んだこと

丹羽さんの暮らすコスタリカは、軍隊を持たない平和国家。とは言え、一朝一夕でこの平和国家ができたわけではありません。
幾度となく訪れた危機を、政治家と市民が力を合わせて乗り越えたからこそ、軍隊に頼らない平和国家としての地位を確立できたのでしょう。

丹羽さんはこう言います。
「今の日本にとって大切なことはふたつ。ひとつは外交力のアップ、そしてもうひとつは平和教育の充実」と。
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「Global Citizens」教育とは

では、丹羽さんの提唱する「Global Citizens」は、一体どんなものなのでしょう。
実はこのメソッド、丹羽さんがこれまで世界を旅してきた経験と、コスタリカでの暮らしのなかから生まれた、丹羽さん自身が理想とする教育のメソッドなのだそうです。

「Global Citizens」のコンテンツは、以下のようなもの。

・Organic Gardening(有機農業)
・Sustainability Issues(持続可能性)
・Social Entrepreneurship(社会起業)
・Mindfulness(マインドフルネス)
・Natural Building(自然建築)
・Traditional Culture(伝統的な文化と知恵)
・Peace and Tools(平和教育と実践)
・Self Awareness(自分の心と身体を知る)

など。
子どもたちはこれらをテーマに、実践を通して学びます。

ざっと見るだけでも今の時代、そしてこれからの未来を創る上で、どれも欠かすことのできない重要なコンテンツばかりです。
しかしながら今の日本で、上記コンテンツを授業に取り入れている学校はどれくらいあるのでしょうか。

世界でも特に自己肯定感が低いとされる日本人。「Global Citizens」の教育メソッドは、実践を通して自分を、他者を、そして自然と社会を知り、理解し、共生していく力を育むための重要なメソッドひとつ。
人は自分を愛することできてはじめて、他者に優しくでき、周りに気配りができる。ひいてはそれがどれも輝かしい未来につながるのではないでしょうか。
と同時に、この「Global Citizens」教育は、決して子どものためだけの教育ではなく、大人こそが受けるべき教育なのだと痛感しました。

最後に、丹羽さんはガンジーのこの言葉で会を締めくくりました。

「Be the change you wish to see in the world - 見たいと思う世界の変化に、あなた自身がなりなさい」

丹羽さんの活動から、湘南地域に住む意識の高い方々はどんなことを感じられたのでしょうか。終了後、皆さんの感想を聞くと、それぞれが自分の胸に大いなる希望を持ち、そしてそれをそれぞれが暮らす地域で落とし込む、そんな意気込みを感じました。


(取材/文 asami)
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