鎌倉お寺ヨガで、浄化のひとときを味わう。

いつものヨガも、鎌倉の苔むすお寺で行うと、しっとりと心が落ち着いて呼吸もさらに深くなっていくよう。朝の静かな境内で自分と向き合う贅沢な時間は、お疲れ気味のときの特効薬になってくれそうです。鎌倉の「お寺ヨガ」を体験してきました。

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朝9:00にJR横須賀線「鎌倉」駅近くで参加者が待ち合わせをしました。
この「お寺ヨガ」の活動を長年行っているのは、逗子市在住のヨガ・インストラクター naomi先生。

naomi先生の先導で、ガイドブックには載っていないような裏路地や風情ある小道を通って、会場である「苔寺(松葉院妙法寺)」へ。

苔寺に着くと、本堂の前でご住職が迎えてくださいました。まずは仏様に手を合わせます。

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境内には四季折々の花が咲いています。この時はちょうど菖蒲が満開。こうした花を見るだけで、心が潤い、安らいでいくのを感じます。

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ご住職の案内で境内を進むと山門があり、その奥に、息を飲むほど美しい苔の階段が続いています。山の谷間にあるこの妙法寺は空気がしっとりしており、涼しい日陰も多く、苔の生育に適した環境だそうです。この一帯に苔から立ちのぼる生命のささやきが満ちているよう。

山の上まで続く階段を登ると…

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そこには、由比ガ浜の海を見渡す絶景が広がっていました。抜けるような朝の海の色に感動もひとしお。
すでに心身に英気が養われつつあります。

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海の眺めを堪能した後は、山を下ってヨガの会場となる書院へ。

書院では、約90分のヨガセッションを行います。お香の香りに包まれながら、ゆっくりとした穏やかなペースで、体の先端や背骨、首や肩など、日常生活の中で知らぬ間に固まりやすい部分から少しずつほぐしていきます。

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体が硬くなると、心も硬くなったり、不安定になったり。緑あふれるお寺の散策を経て臨むヨガは、いつにも増して心身に柔らかさを取り戻させてくれるようです。

naomi先生にお話を伺いました。
「お寺のご好意で開催できるお寺ヨガでは、ヨガの語源である『ユジュ=つながり』ということを、いつも以上に感じていただけるのではないでしょうか。自分自身の心と体のつながりはもちろんのこと、このような恵まれた環境でヨガができるというご縁、今日出会った人とのご縁、自然とのつながり、地域とのつながりなど、幾重ものつながりの輪の中にいることに思いを巡らせることができると思います」

先生は2人目のお子さんを出産後、インストラクターの活動に復帰したばかり。子育てをする中でも、湘南地域の人々とのつながりに、たくさん助けられているとのこと。

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ハードなポーズの連続というよりは、心身のメンテナンスを無理のないペースで行わせてくれるセッション。太陽礼拝など一人で行うポーズの後、2人で行うポーズや、全員で輪になって行うポーズもあり、会場は温かな空気に包まれました。

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この「お寺ヨガ」は、鎌倉の人気ゲストハウス「亀時間」が主催していますが、宿泊客の方でなくとも参加可能です。この日、都内から参加していた方は、前日から亀時間に泊まって1泊2日の鎌倉の旅を楽しんでいました。ちょっとお疲れ気味の東京のお友達に教えてあげたいですね。

text & photo : Maiko Kado

お寺ヨガ

「お寺ヨガ」詳細
ゲストハウス 亀時間

夏に向けては、蓮の花の咲く海辺のお寺「光明寺」が会場となることもあります。今後の「お寺ヨガ」のスケジュールやお申し込みは、「亀時間」のホームページをご確認ください。
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