イラストレーター平尾香の気ままふらり飲み vol.7 レモン

みんなでワイワイ飲むのもいいけれど、ちょっと気分転換したい時、一人でゆっくりしたい時、女性一人でふらりと訪れて勝手気ままな自分のためのお酒を楽しめる湘南近郊のお店をイラストレーターの平尾香さんがご紹介。今回は逗子の"レモン"。

逗子の亀ヶ岡八幡宮の向かい側、フレッシュレスバーガーが閉店してしまったと思ったら、装いも新たに!いや、そんなに新たにもなってない雰囲気で、カフェ&バル形態のレモンという爽やかな名前のお店がオープンしました。オーナーさんは変わらず同じご夫婦が働いてらっしゃいます。

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ハッピーアワーは17時から19時ぐらいのお店が多いと思うのですが、こちらの店は16時から20時と嬉しい時間設定。いつもの夕暮れ時間、さっそく290円のビールをいただきました。レジでで注文してお会計して受け取るファーストフード店形式はお気楽です。

奥に長いお店で、ゆったり四人テーブルが並んでます。ドアがあり、向こう側の道路からも入ってこれるつくりで、そちら側にはテラス席も。お気に入りのレジ近くの席に座るとお店の様子がよく観察できます。この観察は、私がひとりでお酒を飲むときのアテのようなもの。夏にはかき氷を一気に食べるマダム、夕食支度前の婦人会、飲みっぷりのいい外人さんやら。学生くんはオーナーさんと会話しながら、大盛りのカレーをむしゃむしゃ掻き込んで。そうそう、こちらのお店のカレーはなかなかの評判です。オーナーさんは「いやぁ、あんまりカレーとか食べに行ったことないのよ、自己流ってやつよ。」と言いながら、5時間かけて作るカレーだそう。カレーの極意は?なんて聞いたものだから、「タマネギとトマトの野菜にスパイスを炒め混んでて、隠し味に〇〇と〇〇と入れて、、、」と返ってきた。えええ、そんな惜しげも無く、しゃべっちゃっていいんですか!なんだか申し訳ない気がして、隠し味は伏せておきましょう。

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そんな私は、数回通っているけど、まだカレーライスは食べていません。お酒のおつまみには、ちょっと重たくて。そんな心情を察してくれてるのかのように、『オーナーのちょこっとカレー(ルーのみ)80円』というメニューがあります。みんなに試して食べてほしいってことだと思うのですが、これがお酒のおつまみに最適なのです。小さなココット容器に入った風味あるカレーのルーは、バケットや厚切りトーストに合わせるのは王道。日替わりのおつまみのフライドポテトやオニオンリングにディップインしてもビールに合う合う。お肉がたっぷり入ったボリュームサラダに、ちょい掛けもオススメです。

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もう1杯何か飲もうと思ったなら、レモンサワー!レモン丸ごと半個がぎゅっと絞られて浮かんでます。さすが店名がレモン!こちらもオススメです。いつかは、がっつりカレーライスを食べてみたいけど、ちょこっとカレーとハッピーアワーのお酒の組み合わせは続けてしまいそう。隠し味が気になったあなたは、オーナーさんに聞けばきっと教えてくれますので、会話も楽しむお酒になること間違いなしです。

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text&illustration : kao hirao
SPECIAL 平尾香さん紹介記事

レモン

PLACE : 逗子市逗子5-1-15
TEL : 046-870-6970
HOURS : 11:00 - 21:00
REGULAR HOLIDAY : 不定休

平尾香 プロフィール

画家 /イラストレーター。神戸生まれ、逗子在住。広告制作会社での勤務ののち、母校である京都の嵯峨美術短期大学助手を経て、アーティストとして活動。旅や自然から受けたインスピレーションを優しいタッチで描く。世界的ベストセラー、パウロ・コエーリョ作『アルケミスト』や『ベロニカは死ぬことにした』などの挿画を担当。現在は逗子にアトリエ兼住居を構え、写真やエッセイなどあらゆる角度で製作活動にいそしむ。Instagram@kaohirano_illustration
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