夏に吹き込む秋の風

虫の音をBGMに楽しむライトアップイベント「長谷の灯り」、そして台風が作り出すサーフィンにぴったりの波。それはどちらも湘南ならではの夏の終わりと秋の気配を感じさせるワンシーン。季節の移り変わりのとき、海の街はこんな表情を見せてくれました。

「暑い暑い。」と言いながら、気づけば終わっているのが夏。散歩をしていると日没時間も早まっているのにも気がつきますし、日没後は秋らしい風が吹き、虫の音が響き渡るようになりました。そんな夏の終わりに出会ったのが「長谷の灯り」。去年から始まった、長谷・極楽寺エリアの8名所を夜間一斉ライトアップするイベントです。長谷駅近くの線路越しにある御霊神社では、幻想的な灯りと共に、この夏聞くのは最後であろうお囃子も虫の音と一緒に楽しむことができました。御霊神社の他にも、大仏で有名な高徳院、光則寺、長谷寺、極楽寺、など、それぞれのテーマカラーでライトアップ。風情溢れる「長谷の灯り」、これから鎌倉の名物イベントとなりそうです。
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夏の終わりを感じるシーンはこんなところにも。台風のうねりを受けて波のサイズがグンと上がるのも、毎年この時期。平日早朝からの雨模様も関係なし、朝7時の時点で海はサーファーでいっぱいでした。
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実は今は、ビッグウェーブがある時にしか開催されない伝説的なサーフコンテスト「INAMURA CLASSIC」のウェイティング期間の真っ最中。最後に開催されたのは4年前の2013年、そしてその前はその24年前というから、その「ビッグウェーブ」へのこだわりは本物。さぁ、今年はその大物はやってくるのでしょうか?街の人達の、密かな楽しみです。


文・写真 平川 景都
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