イラストレーター平尾香の気ままふらり飲み vol.9 Ginger Beach Inn

みんなでワイワイ飲むのもいいけれど、ちょっと気分転換したい時、一人でゆっくりしたい時、女性一人でふらりと訪れて勝手気ままな自分のためのお酒を楽しめる湘南近郊のお店をイラストレーターの平尾香さんがご紹介。今回は逗子の"ジンジャービーチイン"。

春に飲みたい飲み物はなんだろう。。。
向かった先は、逗子の田越橋の交差点に建っている白い箱のような建物のジンジャービーチイン。ここは、海暮らしの人にも、海に憧れる都会の人にも、しっくり寄り添ってくれる商品が並ぶセレクトショップです。

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カゴバックにゆるふわワンピース、海モチーフのアクセサリーにオーガニックコットンのロゴ入りタオル、フレグランスにこだわりの塩まで。店内はオーナーのソンコンジャさんのセンスが溢れる商品が並びます。白い外観に包まれた内装は、ピンクの壁にブルーの床。一歩間違えれば、甘すぎる色あわせですが、決して甘すぎない程よいトーンの湘南乙女感なのです。

春に飲みたい乳白色のマッコリ

細長いお店の奥の一角は、カウンターにツールが並んでいます。セレクトショップなのに、ドリンクメニューがある幸せ。

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そう、今日のお目当ては、春に飲みたい乳白色のマッコリ。人工甘味料や防腐剤など使用してないナチュラルな生マッコリは、国産こしひかりを韓国産麦麹を使って発酵させたもの。千葉県の小さな醸造所で作られているそう。
ソンコンジャさんプロデュースで生まれたほろ酔い女の子のイラストが可愛いジャケットのボトルをプシュ!っと開けて注いでいただく。ひと口ごくり。自然な発酵炭酸感が、爽やかに喉に通ります。

「うん、春が来たって感じ!」

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カウンター越しに会話も楽しい。ドリンクメニューは生マッコリ(650yen)に、ナチュラルワイン(800yen)、クラフトビール(850yen)、ノンアルコールはコーヒーとハーブティー(500yen)などがあります。お買い物しながら、美味しい飲み物飲めるなんて素敵です。

甘酸っぱい青い春

私は、ふと若かりし頃、憧れて足しげく通った店のことを思い出してしまいました。街に出るたび立ち寄り、お店の人とファッションのことから音楽のこと、いろんな話を聞いてお買い物したなぁと。
こだわりのウンチクありきの洋服や物は、今だにその時の大切な時間と一緒に大事しているものがあります。マッコリは、そんな甘酸っぱい青い春を思い出させて、酔わせてくれました。

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ジンジャービーチインも小さな海辺の街の憧れのお店として、たくさんの人に愛されてるんだろうな。

そろそろ、夕焼け時間でごちそうさま。お店を出て川沿い歩いて逗子海岸へ。ピンクの空、ブルーの海を眺めるほろ酔い散歩。お店と同じ色合わせ、春の海色です。

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※生マッコリ「White Monday」は、持ち帰りのボトル購入もできます。春の手土産に良さげです。(1600yen)

text&illustration : kao hirao
SPECIAL 平尾香さん紹介記事

Ginger Beach Inn

ADDRESS : 逗子市桜山8−1-1
TEL : 046-887-0484
HOURS : 12:00 to 18:00

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※平尾香のエッチング小作品も取り扱い中

平尾香 プロフィール

画家 /イラストレーター。神戸生まれ、逗子在住。広告制作会社での勤務ののち、母校である京都の嵯峨美術短期大学助手を経て、アーティストとして活動。旅や自然から受けたインスピレーションを優しいタッチで描く。世界的ベストセラー、パウロ・コエーリョ作『アルケミスト』や『ベロニカは死ぬことにした』などの挿画を担当。現在は逗子にアトリエ兼住居を構え、写真やエッセイなどあらゆる角度で製作活動にいそしむ。
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