Brisagram! 海辺の草こよみ vol.5

2014ミラクル元年

海を臨む森のなか、季節の草に囲まれて草とともに暮らす草文化探求の矢谷左知子さんの湘南の自然の中での暮らしの一コマをお伝えします。

HAPPA3
草紅葉 庭の葉っぱが虹色になっていました

冬至があけましたね。
太陽が再生され、これから光が満ちていく巡りのとき。
冬の終わりがいよいよ始まります。
まだまだ寒さはこれから、でも、光だけは増していくのです。
天は粋な計らいをしてくれます。
実際冬至が過ぎると、お日さまはピカピカつやつやの光に変わります。
この時季の太陽を浴びるのが大好き、身体は洗い晒されるよう、
祝福されたような心持ちになります。

IMGP4197_2.jpg
2014年の草暦

毎年「草暦」をつくっています。今年で9年目になります。
手書きの原稿(といってもタブレットと電子ペンで描いているのですが)を印刷した、素朴で地味な実用的な暦です。
月の運行、新月満月のピークの時間、二十四節気、七十二候、身の周りの季節の気づきの言葉に絵を描き込んでいます。
毎年、その翌年の暦つくりを9月ころにしています。
草暦は旧暦中心で、旧暦の大晦日までが一年、なので、翌々年の1.2月までを記すのですが、
昨年の9月に暦原稿を書いていて、或るミラクルな天の運行に気づき、鳥肌がたちました。

日本のもともとの暦である旧暦は、太陰暦、月の運行に即したもので、新月朔日から始まります。
要するに、1日は必ず新月ということです。15日が十五夜の満月。とてもわかりやすい。
でも今の暦はグレゴリオ暦、月とはまったく関係ない、人間の都合で作った暦なので、新月も満月もいつだかわかりません。

ところが2014年1月1日はぴったり新月から始まります。
しかも最大の新月ピークの時間は、なんと、20時14分。
初っぱなから2014が二つ重なる奇跡。
単なる数字の一致ではありますが、こんなことは宇宙的にもそうそうないのではないでしょうか。

昨年の9月にそのことに気づいた私は興奮してしまいました。その時点でこのことを知っている人が世界でどれくらいいるかしら、これは世界中にお知らせしなくちゃ、などとね。
それから一年以上経ってしまいました。

IMGP4201.jpg
2014年1月1日20時14分 焼土色が2014年暦、海空色のは2013年暦の記述

新月のピークの時間にお祈りをすると願いは届くと言われたりします。
それは月と地球の引力の最強点で、吸い上げられる力が強いため、なにかが伝わりやすくなる、ということらしいのですが、そうであれば、この新年の奇跡の時間帯に、世界中の人が平和や愛のことを祈るならば、世界は一気に変わるのではないかしらん、と夢想してみます。

Imagine all the people
Sharing all the world

2014年はこれまで以上にさまざまなことが変容していく年だと感じています。
そのすべてをワクワクに変えて行きましょう。生きましょう。

よい年の暮れと始まりをお迎えくださいますように。

LOVE & PEACE

文・撮影 矢谷左知子

干し柿 その後

IMGP4195.jpg

vol.1でまだ皮の剥きたてだった、いただきものの旅してきた干し柿7つ。
無事干し上がりました。
はじめての干し柿つくり。湘南でもできるんですね。
しっかりと粉もふいて、一人前です。味もほどよく甘く美味しくできました。
渋柿をもらったらぜひ試してみてくださいね。

草暦 取り扱いのお店

草暦は以下のお店でお取り扱いいただいています。
http://kusabune.blog.fc2.com/blog-entry-92.html
矢谷左知子 プロフィール

草文化探求 / 草の翻訳
身の周りの野生の草を主題に、草から繊維をとり糸にして布を織る「草の布」の制作を長年。近年は草をテーマに、染織はもとより食や癒、道具、暦などさまざまな草文化の探求とワークショップ、ナチュラルなグラフィックデザインの仕事などしています。
海辺の山の中の一軒家に住んで、人よりも草や小動物や星のほうが近い暮らし。海で泳ぐのが大好き。山をうろつくのも大好き、
いい年をしてスラックライン(ツナ渡り)も得意です。
時おり自宅「草舟 on Earth」でワークショップ
時々、逗子CINEMA AMIGOで「草ランチ」を出しています。*2014/1/12の草ランチご予約受付中@CINEMA AMIGO

ブログ
草舟 on Earth
草虫こよみ
Follow me!