Brisagram! 海辺の草こよみ vol.24

紫陽花の季節

アジサイ大

理由はおそらく梅雨生まれ、ということ以外ないでしょう。
紫陽花の花がとても好きです。
ついでに言うと、枇杷も果物のなかでも、大変に好きなほうなので、
やはりこの季節に生を受けたことに因るのでしょうか。
そして、梅雨のこの季節そのものが、
やはり一年でいちばん好きかもしれません。
今日は庭のアジサイたちの姿をご覧下さい。

水の季節。
あたりには水がしたたり落つる。

この家は山の中腹なので、雨の日には山道は川になり、山の水が一帯を覆います。

山の緑は水煙で煙るように霞み、
からだも水蒸気に包まれ、
どこもかしこもしっぽりと水に覆い尽くされる。

アジサイ水
つぼみ
この手毬麩のようなつぼみはほんとうに愛らしいです。
ガクアジサイ

そのなかで、草木たちは驚く早さで成長していきます。

一日、雨に閉じこめられて庭に出ないと、
次の日にはニョキニョキと、細い篠竹たちが、庭中に何本も。
これからの季節は毎日数本の竹伐りに追われます。

竹たちも出てくることを楽しみ、
こっちで伐られると、今度はあっちに出てくる、
それもたのしんでる。。
そんな風に思えてきます。
そういう攻防をしながら、お互いやりとりし、いつのまにか落ちついて行くのです。

水と緑があふれる季節です。

球

紫陽花はたくさんの花びら状のものが集まってひとつの球体をなし、
そしてそのボウルがまたすべて違う色をなす。
しかもその色は日々移りゆく、、
とても美しくて、見ていて飽きません。

花
額

山あじさい、額アジサイも美しい。

この雨の季節にほんとうに似合う花ですね。

梅雨の雨は祝福と希望に満ちた、
命の循環を支える恵みの雨。

どうぞ世界を洗い流してください。

草講座 in 四国

6月後半、
四国で草講座をすることになりました。
以前、葉山に住んでいた友人たちが四国に移住し、四万十の友人、阿波の友人たちが、それぞれの地で開催してくれます。
ネットワークが一気に拡がった3.11後。
あたらしい世界の到来を予感します。
草講座 in 四国
くわしくはこちらをどうぞ
草舟 on Earth
矢谷左知子 プロフィール

草文化探求 / 草の翻訳
身の周りの野生の草を主題に、草から繊維をとり糸にして布を織る「草の布」の制作を長年。近年は草をテーマに、染織はもとより食や癒、道具、暦などさまざまな草文化の探求とワークショップ、ナチュラルなグラフィックデザインの仕事などしています。
海辺の山の中の一軒家に住んで、人よりも草や小動物や星のほうが近い暮らし。海で泳ぐのが大好き。山をうろつくのも大好き、
いい年をしてスラックライン(ツナ渡り)も得意です。
時おり自宅「草舟 on Earth」でワークショップ
時々、逗子CINEMA AMIGOで「草ランチ」を出しています。

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