Brisagram! 海辺の草こよみ vol.43
2015.05.29
森へ 薬草を摘みに
大好きな上の森
この地域は海までは数分なのに、
深い森までも歩いて十数分
原生の森
別世界が
そこにある
およそ道なき道をかき分けて、
誰ひとりいない、森のなかへ
ここで人に逢ったことがない
聞こえるのは高い枝先の野鳥の声
リスの枝渡りの音
シュレーゲルアオガエルの鳴声
草を踏み分ける自分の足音
立ち止まり、しばし空を見上げる
すべるように飛ぶ、トンビ
上の森にはよく草をいただきに来る。
染めにつかう草、
食べ物でいただく草、
お茶にする草
治癒に使う薬草、
ちょっと歩けば草の宝庫。
でもみな草をとりには来ない。
草は草刈り機で刈るだけだ。
もったいないことしてるなあ、、
植物たちの人への手助けの力は計り知れない。
今日はヘビイチゴを摘みに来た。
このまえ群生していたのが、またそろそろ採りどきかな、と。
毎年ヘビイチゴを焼酎漬けにしている。
草やぶにはいるのが仕事の私には、なくてはならないお薬。
どんな虫刺されも瞬時にかゆみがおさまる。
こんなに効き目のあるものは知らない。
これをそのまま焼酎に漬けるだけ。
1週間もすれば濃い抽出液ができる。
抜群のかゆみ止め、おためしあれ。
草たちにはほんとに助けてもらっています。
暮らしのあらゆるところ、草だらけ、
草とあそびて日が暮れる
そんな草の日々を今日も。
文・写真 矢谷左知子
矢谷左知子 プロフィール
草文化探求 / 草の翻訳
身の周りの野生の草を主題に、草から繊維をとり糸にして布を織る「草の布」の制作を長年。近年は草をテーマに、染織はもとより食や癒、道具、暦などさまざまな草文化の探求とワークショップ、ナチュラルなグラフィックデザインの仕事などしています。
海辺の山の中の一軒家に住んで、人よりも草や小動物や星のほうが近い暮らし。海で泳ぐのが大好き。山をうろつくのも大好き、
いい年をしてスラックライン(ツナ渡り)も得意です。
時おり自宅「草舟 on Earth」で草のワークショップ
時々、逗子CINEMA AMIGOで「草ランチ」を出しています。
ブログ
草舟 on Earth
草虫こよみ
草文化探求 / 草の翻訳
身の周りの野生の草を主題に、草から繊維をとり糸にして布を織る「草の布」の制作を長年。近年は草をテーマに、染織はもとより食や癒、道具、暦などさまざまな草文化の探求とワークショップ、ナチュラルなグラフィックデザインの仕事などしています。
海辺の山の中の一軒家に住んで、人よりも草や小動物や星のほうが近い暮らし。海で泳ぐのが大好き。山をうろつくのも大好き、
いい年をしてスラックライン(ツナ渡り)も得意です。
時おり自宅「草舟 on Earth」で草のワークショップ
時々、逗子CINEMA AMIGOで「草ランチ」を出しています。
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