趣味でつながる、湘南の習い事（1/4）

シャトー・マルゴーの丘の上、色鮮やかなソワレを着たレディたちが行き交う貴族の邸宅。音楽やざわめき、さらさらという衣ずれの音。教会の装飾には、一輪のバラにブルーのリボンを結って。洗練の極みといえるボルドーのウエディングなどで修行を積んだ神山理恵子さんが、今年、葉山で完全予約制のオーダーフラワーのアトリエ「L'ATELIER des FLEURS DEFI（以下、デフィ）」をオープンした。神山さんの師匠は、故グレース王妃の専属デコレーター。そのため、デフィのフラワーアレンジは、フランスはコートダジュール、つまり南フランス風。写真に撮れば、絵画のような色合い。素材へのこだわりも徹底している。滋賀県の和バラ、カーネーションのカリスマといったスペシャルな生産者とのコネクションにより、とっておきの花材を仕入れる。こぼれ落ちそうな花の勢いを出すため、ふつうではできないほどの手間ひまをかける。「大きさや形がそろった花よりも、自然な傷みや縮みのある花に引かれます」という神山さんの感性は、葉山のアトリエでさらに花開く。レッスンは基本的にマンツーマン、希望があれば2名以上でも受けられる。