音楽好きが集うカフェ、茅ヶ崎"Brandin"へ!(1/2)

週末だけオープンのMusic Library & Cafe とは?

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ごくごく普通の家の入り口にさりげなくMusic Library & Cafeの文字が


辻堂の、正確には茅ヶ崎の住宅地の中に音楽好きにはたまらないお店がある。真っ白い外壁とショーウィンドウには可愛らしい赤い帽子と、これまた赤いアルバムジャケット カーペンターズの「A Song for You」がちょこんと飾られ、一見ごく普通の、でもちょっと(いや、かなり)素敵なセンスなおうちのようにも見える。赤いネオン管のCAFÉの看板がなかったら、完璧に見過ごしてしまいがちなさり気なさだ。

window 週末だけオープンしているMusic Library & Café Brandin は、そんなさり気ない佇まいの知る人ぞ知るミュージックカフェ。Brandinが茅ヶ崎のこの場所にオープンしたのは1998年ころのこと。自宅の1階を改装したカフェスペースには床から天井まで、ピッシリとアナログレコードが整然とアルファベット順に並び、入り口付近の棚には音楽や映画、アート関連の書籍や雑誌が、こちらはわりとランダムに並ぶ。DJブースとターンテーブル、温もりが優しい木の家具と、奥にはスツールが揃えられた白いカウンター。歩くたびに少し軋む木の床の感触も、ひとつひとつセレクトされて飾れているのであろう壁のポスターや小さなオブジェも、この空間のすべてがちょっとだけ古めかしくて、ピカピカに新しくないところが妙にしっくりくる。安心感がある空間とでもいうのだろうか。
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店内に入るとまずは目を惹くのがズラリと並べられたLPレコード!


オーナーである宮治淳一さんは都内のレコードメーカーに勤めるレコードマン。当然平日は毎日東海道線に乗って東京へ通勤だ。なので、奥様のひろみさんと一緒にBrandinを開けるのは金曜日の夜と、土日の午後だけ。

「完璧に趣味の店ですよね(笑)。でも、そんな抜け感がいいのかもしれないなと思います。正直、こんなに長く続くと思っていなかったけど」と宮治さん。

宮治さんは1955年、茅ヶ崎生まれ。茅ヶ崎で育ち、音楽との出会いは小学校3年生のころ。当時流行っていたのがビートルズやベンチャーズで、その音を聴いて、世の中にはこんなものがあるのか!と驚き興奮。少年時代はなけなしのおこずかいを叩いてレコードを買い、アルバイトができるようになるとバイト代はすべてレコードに消えていったという典型的な音楽少年だ。社会人になって4年間L.Aに住んだ期間があり、そこで買ったレコードを日本に送るのはいいけれど置くスペースがないことから、ライブラリースペースのアイディアが閃いた。現在BrandinにあるのはL.A時代のものが半分と、それ以前に日本で買い揃えていたものが半分。枚数にして1万枚くらいのアナログレコード。プラスCD。

「だって、お金がない時に買ったレコードは捨てられないんですよ。それぞれにストーリーがある(笑)。持っていても全部のレコードを聴けるわけでもないけれど、捨てられない。捨てなくてすむには利用するしかない。じゃあ、ライブラリーがいいじゃないかって」

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思わず圧倒されるレコードの数! ↑          音楽、映画、アートetc…. 本のコーナーもなかなか充実しています↑
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