できることをすこしづつ、の小さな「暮らしマルシェ」(1/2)

「暮らしマルシェ」のはじまりストーリー

マルシェメイン
大切なものを大切にしてくれるひとへ


寒さで凍えそうな冬のある日、逗子の名所ともいえる映画館カフェ"CINEMA AMIGO"には暖かな笑顔が入れ替わり立ち代わり訪れていた。シネマアミーゴのキッチンメンバーとここに集う仲間達から生まれた「暮らしマルシェ」は、昨冬から毎月第1金曜日に開催される小さなイベント。

marche1.jpgもともとはお隣"わかなパン"の定休日に、テラスを使って地元の農家によるオーガニック野菜の販売や、フリーマーケットなどが開催されていた。近所に住む人たちが自転車で訪れては野菜や雑貨を買い込み、ついつい話し込んで車にクラクションを鳴らされたり。小さな通りは毎週活気に溢れていた。ところが震災をきっかけに移住する人や、メンバーに次々と赤ちゃんが産まれるなどして、しばらくお休みしていたのだという。作る人と買う人の笑顔が行き交う【マーケット】という魅力が忘れられず、いつかはあのマーケットを再開したいね、とメンバーは会うたびに話していた。まだまだ育児に追われる中、無理をしないで、できることだけすこしずつでいいからとにかくやってみよう、とスタートしたのがこの「暮らしマルシェ」だ。

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新春第一回目となる1月17日、この日はオーダーをしなくても出入りが自由。入口から店内へのアプローチには、誰でも入りやすいように、と色鮮やかなメキシコのカゴや程度も良くかわいい子供服が並ぶ。AMIGO KITCHENのメンバーでもある園子さんが思うのは、家にある不要品を出すのではなく、大切にしてきた物を大切にしてくれる人へ、と繋ぐ小さなフリーマーケットのコーナー。

marche4.jpgごぼうになすに旬のかぶ、マルシェに並ぶ野菜たち...と思いきや、なんともチャーミングな表情の野菜の人形は、"ignuts"のniginigi新シリーズ。葉山在住の人形・アクセサリー作家Natsukoさんによる作品は愛嬌たっぷりで、口に入れても安全なオーガニック素材を使用しているので友達の赤ちゃんの誕生祝いにとプレゼントをする人が多いそう。店内にはコットンパールやシェル、カラフルな羽根などを使ったピアスなど、湘南ガールに人気のアクセサリーも販売している。marche3.jpg



マルシェと言えばかご!メキシコ オアハカの職人さんがひとつひとつ丁寧につくったかごが並ぶ。古代から伝わるシンプルなかごから、現地ではトルティーヤを入れるというキッチンの小物入れにぴったりなかごまで、ここで買った物を入れて帰って欲しいなと思って。と話すメンバーのめぐみさん。
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