Brisagram! 海辺の草こよみ vol.22
2014.06.01
庭の竹でバンブーデッキ
バッブーデッキ、完成しました。
いやあ、素晴らしいのができました。
ひとえに近所に住む友人のおかげです。
お金のない私のために、「在るもので作ろう」、と。
在るものといえば、家の周りの篠竹のヤブ。。
この冬の雪で倒れたままとなり、なかなか手のつけられない状況でしたが、
それでデッキを造るとなれば、がぜん、張りきることができます。
モウソウチクのほうは大家さんが刈り取っておいてくれたものをいただいたり、
友人宅の敷地のものをいただいたり。
これまでのデッキは板で、それこそ、いわゆるデッキでしたので、
最初竹で、という案をもらった時には、いったいどんな感じになるかしら、
と思っていましたが、想像を超えるすばらしい出来です。
2ステップになっていて、下の段の八角形のほうは、以前も書きましたように
巨大よしず編み、たくさんの人に関わってもらって、みんなで縄で編み込みました。
http://brisa.jp/brisagram/p779.html
桑の実採りのハシゴの上から撮りました。ひやー、高い
この季節、素足にひんやり、とても気持ちよいです。
なにより、「在るもので」というのが、ここ、草舟の庭にはベストマッチ。
私のものつくりは、在るものでする、ということが主題です。
身の周りの野生の植物を素材としていただくこと、
なるべく在るもので済ます、ということ、
遠くからわざわざ取り寄せたりすることなく、
身近な足下のものをいただく、
そんななかからの作品つくりをしてきました。
それらは食養の世界観の「身土不二」と繋がっています。
食べることも、
自分が何かを作って世に送り出すことも、
日々の暮らしの基本はそこにある、と思っています。
自分の暮らす風土からいただく恵みを存分に味わう、
それを知り尽くす、
そのうえでの外のものとの交流は、味わい深いものとなるでしょう。
自分が拠って立つ、ところ。
まずは風土と繋がること、
それがとても大事だなあと感じます。
ま、そんなわけで、家の周りで、家を海風から守っていてくれた、
この篠竹たちは、今度はデッキとなって、また役目を代え、
この家を楽しませてくれているわけです。
造り始めのころはまだ肌寒く、木々も冬枝を寒そうに伸していたのですが、
みるみる緑は色あい濃く、勢いを増して家を覆ってくれています。
庭の植物たちも、この自分たちの一員が姿を変えて、デッキになったことを
喜んで、楽しんでいるように思えます。
これからまたここで、
草たちとのコラボが始まります。
この八角形のデッキにいると、オーケストラのコンダクターになったよう、
庭中の草木たち、全員のハーモニーが聴こえるようなのです。
だれが欠けてもつまらない、
すべての植物や、虫や蝶や鳥や風があわさった調和の音。
もうそれだけで充分・・
みなさん
ほんとうにありがとうございます。
写真・文 矢谷左知子
矢谷左知子 プロフィール
草文化探求 / 草の翻訳
身の周りの野生の草を主題に、草から繊維をとり糸にして布を織る「草の布」の制作を長年。近年は草をテーマに、染織はもとより食や癒、道具、暦などさまざまな草文化の探求とワークショップ、ナチュラルなグラフィックデザインの仕事などしています。
海辺の山の中の一軒家に住んで、人よりも草や小動物や星のほうが近い暮らし。海で泳ぐのが大好き。山をうろつくのも大好き、
いい年をしてスラックライン(ツナ渡り)も得意です。
時おり自宅「草舟 on Earth」でワークショップ
時々、逗子CINEMA AMIGOで「草ランチ」を出しています。
ブログ
草舟 on Earth
草虫こよみ
草文化探求 / 草の翻訳
身の周りの野生の草を主題に、草から繊維をとり糸にして布を織る「草の布」の制作を長年。近年は草をテーマに、染織はもとより食や癒、道具、暦などさまざまな草文化の探求とワークショップ、ナチュラルなグラフィックデザインの仕事などしています。
海辺の山の中の一軒家に住んで、人よりも草や小動物や星のほうが近い暮らし。海で泳ぐのが大好き。山をうろつくのも大好き、
いい年をしてスラックライン(ツナ渡り)も得意です。
時おり自宅「草舟 on Earth」でワークショップ
時々、逗子CINEMA AMIGOで「草ランチ」を出しています。
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