自然と共存する"食"。生きる基本力で繋がる、人と人とのコミュニティ(2/3)

会員になると個人区画での畑が使用できる他、クラブハウスやキッチン、シャワーといった共有スペースが自由に使用できる。Green Communityの面白いところは、共有の畑スペースもあるのでもしも畑仕事をまったくしなかったとしても、収穫された野菜やハーブ、果物などをもらえるところ。中には週末しか来られないという人や、遠くは東京の葛飾区から通っている会員さんもいるそうだが、これなら安心だ。また、隣接して山のスペースと呼ばれる畑ではない場所もあるので、子供たちにとってはGreen Community全体が天然の遊び場となる。山のスペースには、現在作業途中のツリーハウスがあり、完成するのが非常に待ち遠しいのだが、ツリーハウスが出来上がって喜ぶのは子供よりもむしろ大人たちかもしれない、とは熊澤氏。大人も子供も多いにこのスペースでの滞在そのものを楽しめる。
tree house
森のスペースの製作中ツリーハウス。木の横に転がる大きな樽がそのうち家の部分になる予定
 もちろん自分で野菜を育てたい人は、各々畑作りに精を出す。土や堆肥はGreen Communityで用意する安全性の確認された油かすや木クズ、牡蠣ガラなどを各人自由に使用することができ、有機農法やバイオダイナミック農法に基づいたアドバイスを受けながら、それぞれが好きに畑仕事を行う。中には野菜ではなく花を育てている人もいるというからユニークだ。

hatake   
区画に分けられた畑スペースでは瑞々しい野菜が育てられている


herb
敷地内にはたくさんの種類のハーブがあるので、摘んでお茶にしたり、料理に使ったりが楽しい
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