自然と共存する"食"。生きる基本力で繋がる、人と人とのコミュニティ(3/3)

現在は、会員同士、得意分野において意見や提案を自由に交換しながら、より自然に寄り添った形での畑作りや、Green Community自体の在り方を探索途中だと話す熊澤氏。自由な雰囲気が溢れる中での自然と向き合った作業は、会員同士のコミュニケーションもごく自然に発生してくるものだ。共有スペースのキッチンを使って、採れたての野菜で一緒に食事を楽しんだり、得意のレシピを交換したり、世代を超えた付き合いが生まれているという。
old kitchen
昔の農家の台所をそのまま残したスペースを使うこともできる  
熊澤氏の方でも月に一回Green Community主催のイベントを開催しているので、普段畑で顔を合わせない会員同士も自然と顔と名前が一致するようになる。そんな会員同士の交流の中から「究極の卵掛けご飯を追求する会」などユニークな企画も生まれ、海という共通の趣味で畑から飛び出して一緒にサーフィンに行く方々もいらっしゃるとか。

いずれは鶏やヤギを飼ってさらに自然農法を充実させ、自分たちで作った小麦から小麦粉を挽き、石釜で焼いたパンとここで産まれた卵と手作りのチーズのサンドウィッチなんかを提供したいという熊澤氏。畑で直接好きな野菜を採ってもらって、それをそのままサラダにして出せたら、なんていう最高に贅沢な構想もたくさん生まれているようだ。
plum
"ご自由にお持ち帰りください"とクラブハウスに置かれた梅の実
田舎のおじいちゃんの家に遊びに来るような感覚でGreen Communityでの滞在時間を過ごしてもらいたい、という熊澤氏の言葉どおり、初めて訪れる人であってもすぐに寛げてしまう居心地のよい雰囲気に溢れたこのコミュニティ。これから先、どのような進化を遂げていくのかがとても楽しみだ。畑作り、自然農法、土地に寄り添う暮らし、人と人とが繋がること…etc、興味がある人はぜひ一度覗いてみるといいだろう。
RIVENDEL Green Community
住所:茅ヶ崎市矢畑183
TEL:080-2243-3564
料金:個人 月額5,000円 詳細はホームページをご覧ください。
ホームページ http://rivendel.web.fc2.com/gc.html

文・写真 小林繭
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