今度の休日は、ぶらり江の島散策へ(2/3)

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色鮮やかな朱色の鳥居をくぐれば、江島神社へ向かって石段が連なります
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 参道を上って最初にあるのが辺津宮。その南脇には泰安殿と呼ばれる八角円堂があり、「裸弁財天」とも 呼ばれる妙音弁財天像と八臂弁財天像を安置しています。八角円堂のすぐ横にある須坂神社は、毎年7月中旬に行われる腰越の小動神社との島天王祭が有名です。海に神輿を担いで入り、腰越まで練り歩くという迫力溢れる男祭りなので、興味のある人はぜひ夏祭りを訪れてみてくださいね。この神社を見守るよう境内の片隅には大きな銀杏の木があり、御神木としてそっと訪れる人々を見守っています。巨木の周りにはぐるりと縁結び祈願の絵馬がかけられ、弁天様のご利益を願う恋する男女の気持ちが微笑ましくもあり、羨ましくもあり。意中の相手がいる人は、ここで恋の成就を願ってみるのもいいかもしれませんね。
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見ているだけで"涼”をそそる手水舎。龍に見守られながらお清めを
 もう一段島の奥へと進むと、深紅の宮が美しい中津宮に出会います。石灯籠には歌舞伎界の家元の名が掘られ、古くから江ノ島詣の盛況ぶりが伺えて興味深いですね。芸事で成功したいという意思を持っている人は、ぜひこの中津宮へ。
 さて、中津宮の拝観を終えるとようやく江の島展望台があるサムエル・コッキング苑に到着。サムエル・コッキングでは年間を通して様々なイベントが行われているので、訪れたことがある人も多いはず。展望台からの眺望を楽しみたいという人はぜひお立ちよりを。展望台に上がらずとも、サムエル・コッキングの正面にある休憩スペースからも江の島沖の海を一望できるので、ここは江の島散策のビュースポットとして心に留めておきましょう。
 おすすめは、休憩スペースの奥にこの春カジュアルイタリアン・ダイニングのイル・キャンティがオープンさせたカフェ。このテラスから眺める海の気持ちよさは最高です。左手には鎌倉から逗子への海岸線、右手奥にはシルエットで浮かびあがる伊豆半島の山々、そして正面には真っ青な空と海!贅沢な景色を眺めながらビールや白ワインで乾杯すれば、ここが江の島ではなくまるで海外の素敵なリゾートにいる気分に。夕陽タイムもさぞかし素晴らしいはずなので、訪れた時間帯に関わらずビューを楽します。食事も出来るし、飲み物だけでもOKなのも嬉しいポイント。
イルキャンティ
イル・キャンティのテラスからはこんな素晴らしい絶景が広がります!
 展望ポイントから先は、江の島の奥へと続く散策コースとなり、入り口付近よりもより島を感じさせる景観が魅力です。奥津宮へと続く参道沿いに並ぶ店の表情もそれぞれに趣があり散策を飽きさせません。木造の建物と年期の入った看板に老舗の風格漂う中村屋羊羹店は、その佇まいだけ切り取って絵はがきとしたいほど素敵な雰囲気。看板メニューとなっている海苔の入った海苔羊羹はお持たせに、散策しながらちょっといただくならお饅頭や涼菓を。和の空気に浸りながらの休憩なら島の茶屋あぶらやで。小さな庭園スペースもあり、ほっこりと甘味をいただけます。江の島というより京都や鎌倉を思わせるレトロな雰囲気が素敵なしまカフェ江のまるは、雑貨販売スペースも併設したリノベーションカフェ。お隣はイラストレーター、ヒロ・クメ氏のギャラリーとなっています。
shimacafe
江の島の参道でほっこりカフェタイムも素敵な時間
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江の島の地ビールやサイダーでちょっと一息
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