湘南PEOPLE VOL.4 長谷川理恵さん

愛犬も和む鎌倉が大好き。いつか自分の家も欲しいですね

20代からモデルとして最前線で脚光を浴び、その後もマラソンや野菜ソムリエの活動など、自らのフィールドをどんどん広げて魅力的になっていく長谷川理恵さん。
白金にカフェとストレッチスペースを併せた「R’s berry」のオープンを予定し、朝の読書習慣についてのビジネス本『朝リーディング』(ダイヤモンド社)の発表と話題がいっぱい。そんな彼女の元気の素のひとつは、鎌倉とそこでの仲間たちとの交流にあるようです。
― 発売になったばかりの『朝リーディング』を読ませていただきました。最初に驚いたのは年間300冊も本を読まれるという事実です。

長谷川 そうですね。でも、全部読まない本もあるんです。3冊を並行して、読んでいて、自分に合わないなと感じたものははずしてしまいます。
もともと本を読むのはそんなに好きではないので、自分のコンディションを整えたり、ためになるような本でないと時間の無駄だと思ってしまうんです。
そうすると必然的に手にとるのは、実践的なビジネス本や生き方本になるんですね。
小説などのジャンルは読めば面白いし、きっとヒントもあると思うんですが、そういった成功した人の本やビジネス書など、すぐ実践できるようなわかりやすい本が好きです。



― 今回、この本が出るきっかけはビジネス本の大家でもある本田直之さんとの出会いがあったからだとうかがいました。

長谷川 そうなんです。本田さんと去年、LAのイベントでご一緒させていただいた際に本の話になりまして。私がビジネス書ばかり読んでるという話をしたら、意外で面白いからそれを本にしよう(笑)というのがきっかけだったんです。
私自身、今までタレント本やランニングをテーマにした本は出していたんですが、例えば今回のようなビジネス書のようなものだったら、今まで私の本を手に取らなかった人も読んでくれるかもしれないという気持ちもありました。私も本田さんの本を読まさせていただいていますが、やっぱり面白いですし、人気があるのがわかるんです。
だからこのような形で自分も本を出せたらすごく楽しいだろうなと思いました。
すごくシンプルにわかりやすく書いてあるので、深く読む本ではないとは思うんですが、本当に私が10年間続けてきたことでもありますし、参考にしてもらえれたら嬉しいです。

― 10年!

長谷川 はい。実は、本を読み続けているということをあまり言っていなくて。
私にとって、本を読むことは大切な一日の始まりの儀式であって、走るのと同じぐらい大切にしてる時間なんです。
― そうですね。なんで夜じゃなくて朝だったんですか。

長谷川 朝は生まれ変わっている気がするんですね。
夜に寝るといろんなことが整理されて、目覚めた朝はすっきりした気持でいられるんです。だからその状態で情報を入れてあげると、吸収しやすい感じがします。
本にも書いてありますけど、起きたというのは体の細胞なども乾いたスポンジのようになっていると思うんです。だから朝お水を飲むのと同じように、自分がいいなと思う人の考えや、好きな言葉を読んであげると、すごくジワッと体に染みこむっていう感じがするんです。元気の源ですね。

― すごく納得できます。今まで走ることにしろ、野菜のことにしろ、長谷川さんって腑に落ちるまでとことん追究されているんですよね。

長谷川 はい。本をなんとなく読むのが苦手で、もともと怠け者の私が続けてこられたのは、今の方法が自分の身になっているからだと思います。
本を読んでいます、なんて皆さんに言うことでもないなと思ってたんです。
でも今回、このような形で出版させていただけたというのは、面白いしですし、ちょっと恥ずかしい感じもします。
密かに続けていたことだったから、私の一部を覗かれたような感覚です。
― ご自身で10年間読んでこられて、自分自身、生き方が変わったと自覚されていますか。

長谷川 そうですね。
毎日撮影が立て込んで、寝る時間もあんまりないなか、翌日もまた朝から撮影に行かなきゃいけない状態だと、自分にゆっくり向き合う時間がなかったりします。
それが、朝、お風呂に入って、その時自分が読みたいなと思う本を読むと自分自身を見つめることができ、その日のスイッチもちゃんと入る。
撮影とは撮られるだけに見えますが、実は、表情は内面から出てくるものなんです。
ためになる本を読んでおくと、インタビューやトークショーで話すときの自信にも繋がります。
あとは毎日続けていれば、最初は難しいなと思っていた言葉やなかなか出来ない考え方だな、と思っていたことも、あたかも自分が考えているような気がしてくるんです。
成功した人の本を読んでいて、自分にも当てはまるかも、できるかもしれないと思ったりもします。
こういうのはボーッとお風呂入っているよりも、本の言葉をかみしめてそういう人たちに近づこうと思うことがすごく大事なんじゃなかと思うんです。
― 読書する長谷川さんの日々の様子がうかがえて、モデルとしての長谷川さんの女性ファンも興味深いところです。ところで、BRISAは湘南のWEBマガジンなんですが、スタッフがよく地元で長谷川をお見かけすると(笑)。お生まれが鎌倉なんですか。

長谷川 今、実家が鎌倉にあるんです。本籍は同じ神奈川県ですが、横須賀なんですよ。
私、目撃されているんですね。何をしているのかな。ふらふらしているかも(笑)。

― いつから鎌倉へ。

長谷川 うちの母が、鎌倉が好きで「鎌倉に住みたいわ」と言い出して、住み始めたのがきっかけです。でも私はもうそのときこの仕事をして、都内で一人暮らしをしていましたから。、ここ10年くらいの話です。
休日に湘南でサーフィンをするようになって、地元の知合いや友達が増えていったという感じですね。
近いのでお休みができると、自分で車を運転して行きます。
1時間ほどで着くので、週末を過ごしたり、葉山や鎌倉に友達がいるので、みんなとご飯を食べたりします。
東京に帰らなければいけないときにも、すぐに帰ることができるので便利です。日帰りはあまりしませんが、東京から一緒に愛犬も連れてきて、散歩なども楽しんでいます。
― イヌも鎌倉にいるときは違いますか?

長谷川 なんか和むみたいですよ。東京でも私の住んでいるところはアスファルトばかりなので、ビーチに行くとすごく喜びます。連れて行くとのびのびしてますね。(笑)
湘南は自然もたくさんあり、とてもいい環境だと思います。
鎌倉は海もあるし、山もあるし、あとは自転車に乗ったりするのも楽しいです。
夏には、近所の人とお寺を回りました。
ゆったりしている理由は、建物の高さの制限などもあるから、東京のように高層ビルが建つこともないですし。
お店も10時くらいで閉まってしまいますから、家ごはんになったりもします。ホームパーティをしている人も多いですね。
仲間や友達がいると居心地がいいので、実家の近くに私も一軒欲しいくらい。
一度住んだ人はなかなか出ないようですね。
一方で潮風を直接受ける場所は、台風で停電になったり、自転車が錆びちゃったり、本当に大変だと聞きます。そういう部分も耐えられなければ、ちょっと難しいですようです。ここがが好きな人はそれでも住めるんです。人もいいですしね。
― あと、この場所が特にお気に入りみたいなところってありますか。

長谷川 材木座ですね。
私が初めてサーフィンしたところが、材木座の海だったんです。初心者でも乗りやすい波で、安全なところなので好きですね。
あと、小さいお寺によく行くんです。名前も覚えてないような。(笑)
ご飯を食べるときは葉山まで行くことも多いです。

― 将来的には住みたいとか。

長谷川 住みたいとは思いませんが、家は欲しいです(笑)。住んでしまいたいとも思うんですが、今のようには仕事ができなくなりますから。
鎌倉は流れている時間が違うんですよ。だから一週間もいると戻ってくるのが嫌になります。そうすると、鎌倉で仕事をしなければいけなくなりますし。
願望はありますけど、難しいです。ちょっと小さいお家でも、あったらいいですよね。

私のお気に入りスポット

江の島までの海岸線
私が鎌倉を走る時は、由比ヶ浜からスタートして江ノ島にタッチして往復します。
でも10キロほどしかないので、たくさん走るときは辻堂の方まで行きます。
ずっと直線で海沿いを走ると快適ですね。気分が変わって楽しいです。

『朝リーディング』ダイヤモンド社 長谷川理恵・著 1,000円(税別)

朝リーディング
撮影・初沢亜利
インタビュー・森 綾
スタイリスト・佐々木健一
ヘアメイク・浩平
衣装協力・DIESEL JAPAN 0120-55-1978
     クイックシルバージャパン 0120-32-9190
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