湘南PEOPLE VOL.6 桃生亜希子さん

湘南で出会う人はみんなピース。いつかここで子育てしたい

思春期までを湘南で過ごし、今もここでの仲間たちとの交流を楽しむ女優の桃生(ものう)亜希子さん。旅好きの彼女はバリ島へ行ったとき、都会とは真逆にある自然の心地よさに気づき、生まれ育った湘南・葉山のよさに気づきました。
四季と仲間たちとのあたたかい時間が流れる湘南は、桃生さんの紛れもない故郷なのです。
― 湘南生まれ湘南育ち、ですか?

monou_01.jpg桃生 生まれたのは母の実家がある福岡です。しばらくして戻ってきて、逗子の駅の上の山のほうにあるマンションに4歳まで、それから葉山の一軒家で14歳まで過ごしました。
山と海が近くにあって、四季を自然が教えてくれる。当時は当たり前のことだと思っていたけれど、今振り返ると本当にいいところでしたね。

― 横浜の女子校に通われていたとか。

桃生 はい。小学1年生からバスに乗りついで通っていました。
ちょうど葉山に住んでいた中学生の頃、女子校にありがちなちょっとしたいじめがありましてね。私もいじめにあったんだけど、葉山に戻ってくると忘れちゃうんですよ。海を見て歩いていると、歌いだしたくなって(笑)。
のびのび、パワフルな気持ちが湧いてくる。無意識に葉山という土地に守られていたのかもしれません。そういう経験があるので、もし自分が子どもを産んだら、こういうところで育てたいなと思いますね。
monou_02.jpg― その後、東京に移り住まれたんですね。

桃生 高校を卒業して東京に住むようになりました。
カフェや映画館がたくさんあって最初は喜んでいたんですけど、都会的なものにやられちゃってイヤになった時期もありました。今はどっちのバランスも好きですけど、週末に湘南に戻ってきて過ごす、というのがいいかもしれない。タイミングを見つけて遊びに来るという感じです。
― 改めて湘南という土地のよさに気づかれたのは何かあったんですか。

monou_03.jpg桃生 そうですね。自分で旅をするようになって、最初はニューヨークとかにはまっていたんですが、高校を卒業して、初めてバックパックでバリ島へ行ったんです。そうしたら、
みんな幸せそうなんですよ。きらびやかじゃないし、物があるわけでもないけど、ゆたかだな、と思いました。きれいで魅力的な人がいっぱいいました。都会とは真逆のよさを感じました。
それがどこかで懐かしい、と感じたんです。なんだろうと思いめぐらしたら、あ、葉山に似てるんだと気づいたんですよ。
それからいろんなところへ行きたいと思うようになりました。
― 実際、いろんなところへ旅されていますね。他に特に印象的だった場所は?

monou_04.jpg桃生 はい。『世界うるるん紀行』というお仕事で行ったミャンマーですね。女の人が働いて、男の人が遊んでるんです。村の女たちに「男の人も働くように言ってください」と言われて私ががんばるというストーリーだったんですけど(笑)。
あ、女の人がしゃきしゃき働き者でかっこいい感じは、葉山もそうですね…、ふふふ。

― 南の島はそういう傾向があるかもしれませんね。桃生さんにとって旅の魅力とはなんですか。

桃生 旅先での体験というのが一番勉強になるし、生きてるな、という感じがするんです。
その土地の音楽、色彩の違いを見つけるのも楽しいですね。
そういう意味で、特別に大好きなのがブラジル。音楽と人の感じが最高です。ラテンの血が流れている国は好きですね。
― 海外で暮らしたい気持ちもあるんですか。

monou_05.jpg桃生 そうですねえ。何年かは住んでみたいです。
でも、今は東京に住んで仕事して、たまに葉山に帰ってきて深呼吸して充電して帰る、という生活が気に入っています。
大人になってここで出会った人は基本、みんなピースだし。人の感じがすごく好きです。
故郷なんですよ、葉山は。

湘南のお気に入り

monou_06.jpg今はもうない、葉山の長者ヶ崎にあった一軒家バー、SOLAYA。2年間くらいしか経営していなかったんですが、いろんなミュージシャンやDJが来て、ものすごく楽しかったんです。
わーっと人が集まって、そこで出会って結婚した人もいるし、バンドを始めた人もいるし。
ゆるくてよかったんだけど、ゆるいからなくなっちゃった(笑)。そのメンバーの一部が、今、逗子のシネマアミーゴに集っているという感じかな。
人生で一瞬「70年代やって来た!」みたいになっちゃった頃でした。
撮影・初沢亜利
インタビュー・森 綾
取材場所協力:griot.
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