湘南PEOPLE VOL.20 Nia

音の中に入っている目に見えないエネルギーを届けたい

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藤本一馬さんとのユニット、orange pekoe のボーカルとして、その伸びやかな歌声が愛され続けているナガシマトモコさん。9月10日にはNiaというアーティスト名でのソロ・プロジェクトでアルバム『NIA』をリリースする予定で、ますます注目が集まっています。 “Nia”というのは、輝き、発光(スワヒリ起源では目的、決意) といった意味。そんな彼女は湘南に暮らしていた時期もあり、今も度々ここでの時間を楽しんでいる様子。新しいプロジェクトのこと、湘南での出会いについてなど、HAMMAMの新しいスタジオ、IMANでお話をうかがいました。
― ソロで出すのは初めてなんですか。

ナガシマ はい。orange pekoeではやれないことをやってみたかったんです。ネオ・ソウルというジャンルですね。90年代、青春時代をともに過ごしたサウンドなのですごく好きで。なかなか発揮できなかったけど、2014年に進行形で新しい形でできたらなと。
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― 昨年、ブルーノートに日本人として初めて単独契約したトランぺッターの黒田卓也さんのプロデュースで、錚々たるメンバーですね。
 
ナガシマ 黒ちゃんは学生時代から友達なんです。相方の藤本一馬がセッション仲間で。orange pekoeのファーストでも吹いてもらっているんです。2001年かな。彼はアメリカで修行を積んでいて、帰ってきたときに4枚目でも吹いてもらったのかな。
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― いつレコーディングはされたんですか。
 
t3.jpgナガシマ 2012年の夏にはもう録ってありました。orange pekoeのリリースもあったのでじわじわ作ればいいかと。
 バンドはブルックリンで録音しました。黒ちゃん(黒田卓也)と黒ちゃんの選んでくれたミュージシャンと一緒に全曲を2日間くらいで録ったんです。私はスキャットで参加していて、帰国してから歌詞をつけて歌を入れました。

― 英語の詞を書かれていますね。
 
ナガシマ 日本語にしようか、ぎりぎりまで悩んでいたんですが、曲のもってるグルーヴを生かしたくて。ひとつのチャレンジでもあるし、せっかくソロで新しいことをやるんだし。新しいサウンドを完成させるためには英語かなと。

― もともと、ナガシマさんの好きなサウンドにがっつり向き合う感じなんですね。
 
ナガシマ 黒人音楽や中でも特にソウルがどっぷり好きでしたから。それは根本的な動機ですね。
― 今はどちらにお住まいですか。
 
ナガシマ 横浜なんです。でも5〜6年前に秋谷のほうに住んでいて。海の近くに住みたいなというのがあって。海辺には私が育ってきた関西のような人のつながりでできているカルチャーを感じて。上京してきてから、そういうものに渇望していたんです。近所やから何か手作りでイベントしよう、みたいな(笑)。そういう雰囲気にひかれて。

― そういう人の縁が今も続いている感じですか。
 
ナガシマ そうですね。ちょくちょくこちらに来ています。人との出会い方が違う。東京は東京でわーっとたくさんの人と出会えるんですけど、こっちはご飯食べに行ったらそこに誰かおった、みたいな(笑)。
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― HAMMAM にもいらしていたんですね。
 
ナガシマ はい。ちょうどこっちに住んでた頃に、エジプトに旅行してベリーダンスの踊りや音がすごく好きになったんですね。鎌倉にベリーダンスの有名な先生がいるということで、HAMMAMを教えてもらったんです。それで紹介していただいたのが、フーリア先生でした。「Oriental Jazz Mode」ツアーで、フーリア先生に踊ってもらったりもしました。
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― また新しい世界がひとつできたわけですね。
 
ナガシマ 「燈台」という曲で、HAMMAM のオーナーでBonbonというブランドのデザイナーである三浦尚子さんがフーリア先生に燈台をイメージしたチェーンがたくさんついた衣装を作ってくださって、それが夢のようにきれいだったんですよ。私、そういう面白いことが大好きです。
 歌うことも身体を鳴らすことなので、ベリーダンスを踊ることで新しい解釈をもらえた気がします。動きのしなやかさももらえたのがうれしかった。ステージでのダンスも違う、と皆さんに言ってもらいました。
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― いろんなジャンルをもっていらっしゃるなかで、ナガシマトモコとして一貫して大事にしてらっしゃることはなんですか。
 
ナガシマ 音の中に入ってる目に見えないエネルギーを届けたいんです。サウンドは様々でも、その奥に感じ取れるもの。人によってそれは「ぐっとくる」ものかもしれないし「幸せになれる」と思えるものかもしれない。なにか心が震えるもの。私はそういうものを音に込めたいです。

― ライブもやられるんですか。
 
ナガシマ リリースが9月なので、秋にはライブをやりたいですね。そろそろ考えなあかん(笑)。鎌倉界隈でもできたらいいなあ。

― また海のそばに住みたいというような気持ちもおありですか。
 
ナガシマ めっちゃありますね。風の通る、自由に音を鳴らせる場所があって、友達呼んで気軽にご飯食べたり飲んだり、演奏したりできたら楽しいですね。

(撮影 斉藤有美、インタビュー・文 森 綾)

撮影協力
HAMMAM/ IMAN
住所:鎌倉市御成町7-13
Tel&Fax 0467-24-8660

アルバムリリース

Nia/NIA
(アーティスト名/アルバムタイトル)
2014年9月10日(水)/ KICJ-677
商品価格 ¥2,500+税/ 発売・販売 キングレコード

Live Act

2014.8.2 (sat) orange pekoe “GREENROOM LIVE ’14” at 神奈川県由比ケ浜 BLUE WINDY LOUNGE

orange pekoe “GREENROOM LIVE ’14”date:2014/8/2(sat)
place:神奈川県由比ケ浜 BLUE WINDY LOUNGE
open 15:30 /start 16:30
advance:2,500yen
*20歳未満入場不可/入場時身分証提示必須
■LIVE ACT
orange pekoe
bird
Rickie-G
主催:GREEN ROOM

2014.8.30 (sat)&31(sun) orange pekoe “18th ISLA DE SALSA 2014 World Beat Festival” Live at 福岡県 シーサイドももち海浜公園・地行浜地区

orange pekoe “18th ISLA DE SALSA 2014 World Beat Festival”
date:2014/8/30(Sat)& 31(Sun)
(orange pekoeは30日の出演になります。)
open 12:30 /start 13:00(終演予定21:00)
advance: 4,700yen(1日券)/ 8,000yen(2日券)
*中学生以下無料(但し保護者同伴のこと)
*学生(高校生以上)、シニア(65歳以上)、障がい者 1日前売り券50%割引
*夫婦割引き(1枚の前売券でご夫婦入場可)
■LIVE ACT
orange pekoe その他、随時 イベントweb siteにて発表

2014.9.13 (sat)&14(sun) orange pekoe “New Acoustic Camp 2014” at 群馬県水上高原リゾート200

orange pekoe “New Acoustic Camp 2014”
date:2014/9/13(Sat)& 14(Sun)
(出演タイムテーブルは後日発表になります。)
13日=open 8:00 / start 11:00~21:30
14日=open 8:00 / start 8:30~17:00
※雨天決行
place:群馬県水上高原リゾート200群馬県利根郡みなかみ町 水上高原ゴルフコース・こぶしコース
advance:各種チケット等はイベントサイトをご覧下さい!
■LIVE ACT
orange pekoe and more…!!
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