湘南PEOPLE VOL.1 鶴田真由さん
2010.08.07
「湘南の人たちって楽しく生きることを知っている気がするんです」
鎌倉に生まれ育ち、今も週末はほとんど鎌倉で過ごすという鶴田真由さん。よくここで過ごすという逗子の海近くのCINEMA AMIGOで、ゆったりお話をうかがうことに。氷の入ったカフェラテを飲みながら、心地いい時間が流れています。
― 鶴田さんは生まれてからずっと鎌倉育ちなんですね。
鶴田 はい。年齢の分だけ鎌倉にいます(笑)。学生時代もここから東京まで通っていました。今は東京とこちらを行ったり来たりですが、休みの日は鎌倉で過ごすことが多いですね。特にゴールデンウィークあたりから夏にかけては、地元で過ごす頻度が増えます。
― 鎌倉 湘南はとってもいいところだと思うんですけど、特にここが好き、というところはありますか。
鶴田 時間の流れ方、かな。東京とは時間の流れ方が全然違いますね。それと、こちらの友人達はみんないい感じに力が抜けています。
湘南の人たちって、楽しく生きることを知っている気がするんです。海が近いせいかな、ケセラセラ・マインドで生きている。ま、どうにかなるさ、って。そこは本当に好きなところです。
うちは親戚がみんな同じ敷地内に住んでいたりするのですが、そうじゃなくても、ご近所どうしがみんな仲がよかったりもします。だから子育てを機に移り住んできたりする方も多いと思うんですが、お願いしなくてもご近所の誰かが面倒を見てくれている、みたいなことがあったりするかもしれませんね。
鶴田 はい。年齢の分だけ鎌倉にいます(笑)。学生時代もここから東京まで通っていました。今は東京とこちらを行ったり来たりですが、休みの日は鎌倉で過ごすことが多いですね。特にゴールデンウィークあたりから夏にかけては、地元で過ごす頻度が増えます。
― 鎌倉 湘南はとってもいいところだと思うんですけど、特にここが好き、というところはありますか。
鶴田 時間の流れ方、かな。東京とは時間の流れ方が全然違いますね。それと、こちらの友人達はみんないい感じに力が抜けています。
湘南の人たちって、楽しく生きることを知っている気がするんです。海が近いせいかな、ケセラセラ・マインドで生きている。ま、どうにかなるさ、って。そこは本当に好きなところです。
うちは親戚がみんな同じ敷地内に住んでいたりするのですが、そうじゃなくても、ご近所どうしがみんな仲がよかったりもします。だから子育てを機に移り住んできたりする方も多いと思うんですが、お願いしなくてもご近所の誰かが面倒を見てくれている、みたいなことがあったりするかもしれませんね。
― そういうこの土地のよさ、みたいなものは、ずっと感じられてきたことでしょうか。それともどこかの時点で気づかれたことでしょうか。
鶴田 ずっといると当たり前に感じていたんです。でも仕事の便宜で都内に引っ越して、すごくわかりました。よくある話ですが、1回出てみて初めて客観的に鎌倉という土地を見ることができたんです。
芸能界のスピード感はまた特殊だけれど、そういうまったく違う場所で何年か過ごして、ふっと帰って来たときに、わかったともいえます。
あ、鎌倉ってこんなにのんびりしたところなんだ、お寺がいっぱい周りにあるって普通じゃないんだ、なんて。
そのとき、鎌倉の観光案内みたいな本を買って、初めてお寺を回ってみたんです。
それまでは学校に行くときにお寺を横切るとか、お墓参りに行くとか、あえて意識したことがなかったので。
― 素敵なお寺はありましたか。
鶴田 いくつかありました。たとえば鎌倉宮の左側にある覚園寺というお寺は、拝観の時間が決まっていて、しかもご住職と一緒じゃないと回れないんです。こういうお寺があったんだ、と思いましたね。すごく穴場感がありました。
建長寺の一番奥も好きだし、東慶寺もきれい。それから、瑞泉寺。石釜パンが食べられる浄明寺。
どちらかというと、山奥にあって手入れされてない感じを味わうようなお寺が好きですね。
― 鎌倉に住まわれていて、逗子、葉山というのはどういう距離感なんですか。
鶴田 外から見るとひとくくりなのかもしれないけれど、違うんですよね。それぞれが村だなあと思う。単純に距離の問題なのかもしれませんけど、友人達を見ていてもつながっているんだけれども、チーム鎌倉、チーム逗子、チーム葉山というイメージ。
逗子と葉山は近いんですが、逗子は街っぽくて、葉山は島っぽい。
茅ヶ崎はまた全然違いますね。七里ガ浜から向こうはまた違う。サザンオールスターズな感じ(笑)。逗子は石原裕次郎さんな感じ。鎌倉は文豪が住むという感じ。北鎌倉は特に文化人にいいマインドがある気がしますね。
移り住んで来られる方もそういうそれぞれの土地のテイストの違いを感じ取って、自分に合ったところを選ばれるのかもしれませんね。
― それはとにかく何度も通って、体感するしかないですね。
鶴田さんはお仕事柄もあって、国内外いろんなところに旅をされていますが、やはりこうしてお会いしていると、鎌倉がベースなんだな、と思えますね。
鶴田 ああ、すごくそういう感じはあります。たぶん最終的に私は鎌倉に戻ってくるのでしょうね。まったくの放浪というものに憧れはするけれど、自分にはできない。カメラマンの友人で、鞄一つで世界中に移り住みながら定住しない人がいるんです。なんて身軽でいいんだろうと思いますが、私にはできません。
このあたりで何をするでもなく、ただここにいる時間が必要なんです。
今、鎌倉だけでなく、若い人たちが地元だったり田舎だったりに散っていっているでしょう。それぞれの地元で新しいコミュニティをつくって自然や農業のことを考えている。それは経済問題がどうこうと騒がれる水面下で、未来にとってとてもいいことなのではないかと私は思っているんです。
時間の流れ方、その時間にどう自分がありたいかということを、考えるのは素敵なことだなと思うんです。
― ありがとうございました。
鶴田 ずっといると当たり前に感じていたんです。でも仕事の便宜で都内に引っ越して、すごくわかりました。よくある話ですが、1回出てみて初めて客観的に鎌倉という土地を見ることができたんです。
芸能界のスピード感はまた特殊だけれど、そういうまったく違う場所で何年か過ごして、ふっと帰って来たときに、わかったともいえます。
あ、鎌倉ってこんなにのんびりしたところなんだ、お寺がいっぱい周りにあるって普通じゃないんだ、なんて。
そのとき、鎌倉の観光案内みたいな本を買って、初めてお寺を回ってみたんです。
それまでは学校に行くときにお寺を横切るとか、お墓参りに行くとか、あえて意識したことがなかったので。
― 素敵なお寺はありましたか。
鶴田 いくつかありました。たとえば鎌倉宮の左側にある覚園寺というお寺は、拝観の時間が決まっていて、しかもご住職と一緒じゃないと回れないんです。こういうお寺があったんだ、と思いましたね。すごく穴場感がありました。
建長寺の一番奥も好きだし、東慶寺もきれい。それから、瑞泉寺。石釜パンが食べられる浄明寺。
どちらかというと、山奥にあって手入れされてない感じを味わうようなお寺が好きですね。
― 鎌倉に住まわれていて、逗子、葉山というのはどういう距離感なんですか。
鶴田 外から見るとひとくくりなのかもしれないけれど、違うんですよね。それぞれが村だなあと思う。単純に距離の問題なのかもしれませんけど、友人達を見ていてもつながっているんだけれども、チーム鎌倉、チーム逗子、チーム葉山というイメージ。
逗子と葉山は近いんですが、逗子は街っぽくて、葉山は島っぽい。
茅ヶ崎はまた全然違いますね。七里ガ浜から向こうはまた違う。サザンオールスターズな感じ(笑)。逗子は石原裕次郎さんな感じ。鎌倉は文豪が住むという感じ。北鎌倉は特に文化人にいいマインドがある気がしますね。
移り住んで来られる方もそういうそれぞれの土地のテイストの違いを感じ取って、自分に合ったところを選ばれるのかもしれませんね。
― それはとにかく何度も通って、体感するしかないですね。
鶴田さんはお仕事柄もあって、国内外いろんなところに旅をされていますが、やはりこうしてお会いしていると、鎌倉がベースなんだな、と思えますね。
鶴田 ああ、すごくそういう感じはあります。たぶん最終的に私は鎌倉に戻ってくるのでしょうね。まったくの放浪というものに憧れはするけれど、自分にはできない。カメラマンの友人で、鞄一つで世界中に移り住みながら定住しない人がいるんです。なんて身軽でいいんだろうと思いますが、私にはできません。
このあたりで何をするでもなく、ただここにいる時間が必要なんです。
今、鎌倉だけでなく、若い人たちが地元だったり田舎だったりに散っていっているでしょう。それぞれの地元で新しいコミュニティをつくって自然や農業のことを考えている。それは経済問題がどうこうと騒がれる水面下で、未来にとってとてもいいことなのではないかと私は思っているんです。
時間の流れ方、その時間にどう自分がありたいかということを、考えるのは素敵なことだなと思うんです。
― ありがとうございました。
子どもの頃の夏の思い出
午前中に葉山からまだ先のほうへ朝ごはんをもって家族で泳ぎに行ったりしていました。そちらのほうは海が静かで、朝はさらに気持ちがいいですから。地元の人が海に行くのは朝か夕方ですね。
お気に入りの場所
今日も撮影させていただいたCINEMA AMIGOは、お気に入りの場所のひとつです。時々映画を上映しているんですが、オンタイムでは始まったことがないのでは(笑)。何か機械が壊れたりすると観客も大人しく待っている。ここにあるそういう全部が好きです。
午前中に葉山からまだ先のほうへ朝ごはんをもって家族で泳ぎに行ったりしていました。そちらのほうは海が静かで、朝はさらに気持ちがいいですから。地元の人が海に行くのは朝か夕方ですね。
お気に入りの場所
今日も撮影させていただいたCINEMA AMIGOは、お気に入りの場所のひとつです。時々映画を上映しているんですが、オンタイムでは始まったことがないのでは(笑)。何か機械が壊れたりすると観客も大人しく待っている。ここにあるそういう全部が好きです。
撮影・初沢亜利
インタビュー構成・森 綾
インタビュー構成・森 綾