Nicolas＆Herbs 魅惑のショコラたち

美食の街として知られるフランス・リヨン出身のシェフでパティシエ、そしてショコラティエのニコラ・モローさんが、昨年葉山の一色に 「Nicolas＆Herbs」をオープンしました。無農薬ハーブを使用したオリジナルレシピの惣菜と洋菓子が人気です。ニコラさんが創り出すショコラは、美しく独創的。1つのショコラの中に様々な味が織り成されています。ニコラさんにおススメのショコラを聞いてみました。

まずは、今年のショコラ界のトレンドといわれているルビーチョコレート。ショコラには世界4大チョコレートがあります。ブラック、ミルク、ホワイト、そしてルビー。発色が良いピンクですが、実は香りも味も自然のものだそう。ニコラさんは、このルビーチョコレートをハーブと合わせたいと思い、二層目にラズベリーとパクチーのジャムをいれました。ほんのりフルーティなフレーバの背後にすっきりとしたパクチーの香りがします。



そしてこの棒型のショコラは世界で唯一のもの。コーヒーとカカオ豆の産地が同じものを使用したシングルオリジンのコーヒーチョコレート。このアイデアを思いつき、森戸のinuit coffee roasterとコラボをすることに。通常よりぐっと苦く濃く焙煎をしてもらったコーヒーを使用。この味を再現するまで何度も何度も焙煎を繰り返しました。



黒金 タンザニアカカオ75%
緑青 ブラジルカカオ62%
赤 パプアニューギニアカカオ 35%
白/赤 メキシコカカオ 66%
1本1,500円



この棒状のチョコレートをつくるには、ワンステップづつ工程があり3日間という時間がかかります。デザインは各国の国旗からのインスピレーションだそう。1箱6,000円


定番の人気アイテムの一つである"葉山"（右）は、地元のハチミツとローズマリーが使われたミルクチョコレートガナッシュ。"カオス"（右）はカカオ70%ブラックチョコガナッシュとディルとピンクペッパーオレンジジャムが入っているショコラ。まず最初にディルの風味が全体的に広がり後からオレンジジャムの風合いが口の中に残ります。


葉山/カオス 500円

そして、最後にご紹介するのがショコラではないけれどこれもまたバレンタインに喜ばれそうな"紫芋のモンブラン"。タルト、クリーム、モンブランのクリームが口の中で融合してなんとも素晴らしい忘れられない逸品！


紫芋のモンブラン 500円

ニコラさんのショコラ達は、その時々によってデザインが変わります。その日の気分次第で、クラシックやヒップホップなど様々な音楽を聴きながら創作すると素材が同じでも、湧き上がってくる表現が変わってきます。ニコラさんにとって、ショコラはアート作品なのでインスピレーションによってデザインが変わっていくのはごく自然なことだそう。

独創的なニコラさんのショコラの世界をこの機会に味わってみては。