隠れ家ピッツェリアで味わう、秋の味覚。

jiyu_main.jpg
逗子の住宅街にひっそりと佇み、表通りからはまったく目につかない場所にあるにもかかわらず、食事時には満席になることも多いピッツェリア「自遊人処」。
おいしいもの好きの地元の人が、気の置けない仲間と集うのにピッタリな“隠れ家”的存在として重宝しているようだ。
涼しくなってきて、俄然食欲に火がつき始めたこの季節。
定番のマルゲリータやカルボナーラもいいけれど、せっかくだから秋らしいメニューをオーダー。
「りんごとハチミツのピッツァ(1,500円)」は、りんごの甘酸っぱさとハチミツの芳醇な香りの抜群の組み合わせに、ブルーチーズのアクセントが効いた一品。
口に入れると、甘みと塩味がほどよく融け合うフルーティーな味わいがクセになる。
甘いモノは苦手という男性にも人気の、隠れた逸品とも言えるピッツァだ。
jiyu_pizza.jpg
jiyu_soichi.jpgこちらの店を切り盛りするのは、生まれも育ちも逗子という草柳さん。
ピッツァとの出会いは、学生時代に酪農やチーズなどについて学び、その後単身スイスに渡り、本場のチーズやおいしい食材に触れて過ごしていたときのこと。
たまたま訪れたイタリアのナポリで、石窯で焼かれたナポリピッツァの感動のおいしさにすっかり魅せられてしまい、帰国して国内を転々とした後に、イタリアで出会った石窯とあのピッツァを再現しようと、店をオープンすることを思い立った。

それからは自らの手で石窯をつくるべく、試行錯誤の日々が続く。
現在の窯は5台目。最初はなかなか温度が上がらずに苦労し、4台目ができあがったときにようやく完成かと思われたが、なんとここで不具合を発見。
納得のいくピッツァを焼き上げるまで、何度も何度も手直しをするという、終わりの見えない作業。
ひとりで二晩考え抜いた末に、ようやく形にすることができたという思い入れのある窯だ。
jiyu_kama.jpg
現在は、毎朝鎌倉の市場へ向かって自らの目で季節の野菜を選んだり、小坪漁港に揚がった新鮮な魚介を仕入れたりしている草柳さん。
チーズは学生時代に体得したチーズ製造の技術を生かし、主にイタリア産、オランダ産、デンマーク産の、納得のいく味のものを使用しているという。
日々頭に描くのは、自分を信じておいしいと思ったものをつくりたい、ということ。
だからこそ、「食材の産地も鮮度も、しっかり把握しておきたいんです」

そんなこだわり抜いた食材を使って、一枚一枚丁寧に焼かれたピッツァを頬張ると、自然と笑顔がこぼれて、もう一切れ、さらにもうひとつ……、と伸ばした手が止まらなくなる。
jiyu_gaikan.jpg

自遊人処

住所:逗子市小坪3-3-20
電話:0467-24-7557
営業時間:ランチ  11:30 - 15:00(ラストオーダー14:00)
     ディナー 17:30 - 22:00(ラストオーダー21:00)
定休日:月曜(臨時休業あり。営業日はホームページ内のカレンダーをご参照ください)
駐車場:2台
ホームページ:http://jiyu-jin-dokoro.com/

お好きなピッツァとソフトドリンク、サラダ、スープがセットになったお得なランチは1,200円より。

Food

Follow me!