新栗の季節到来。今だけの秋限定スイーツ。

ほくほく、しっとり。味も香りも豊かな新栗スイーツで、小春日和のティータイムを。

image.jpg

和栗の渋皮煮がたっぷり。 パティスリー ラ・マーレ・ド・チャヤ/渋皮マロンロール

秋の声が聞こえ出すと待ち遠しくなるのがコレ。
パティスリー ラ・マーレ・ド・チャヤの秋の定番、渋皮マロンロールです。
たっぷりのクリームには、ペーストだけでなく、粒状の和栗渋皮煮が、これまたたっぷり入っていて、栗の風味の豊かさに驚かされます。
さすが今年収穫されたばかりの和栗。輸入の洋栗のペーストに比べて、香りも味わいも奥行きがあって力強い。
スポンジはクリームを引き立てるがごとく、あくまで軽やか。このバランスのよさは、やっぱりチャヤだなと思うのです。
ロールケーキをぺろりと平らげ、最後にとっておいたトッピングの渋皮煮をパクリ。
栗のふくよかな風味とほのかな洋酒の香りが余韻に残る、秋を実感するケーキです。
chaya
パティスリー ラ・マーレ・ド・チャヤの渋皮マロンロール1ピース357円。
ハーフサイズ840円もあり。
http://www.chaya.co.jp/patisserie/
葉山本店(電話046・875・5346 神奈川県三浦郡葉山町堀内20-1)の他、逗子店、鎌倉小町店、大船ルミネ店、藤沢さいか屋店でも取り扱い。

サクサク、しっとりの生地に丸ごとの栗ひとつ。レザンジュ/マロニエ

日本国内の栗の名産地から届く栗が主役。
身が丸々と太った栗を丸ごと、マロンクリームとクレームダマンドを合わせ入れ、羽のように軽くて薄いパートフィロ生地で包み焼きに。
ホロホロ、サクサクと軽やかなパートフィロ、しっとりなめらかなクレームダマンド、そしてみっちりと密度の高い和栗。3つの異なる食感も心地よく感じられます。
噛み締めるうちに口に広がるのは、芳醇な香りとコク。コーヒーや濃いめの紅茶にもぴったり。秋のお呼ばれの席にも持っていきたい1品です。

lesange.jpg
レザンジュのマロニエ1個525円。
期間限定品で、今年は12月下旬まで発売予定。
http://www.lesanges.co.jp/ 
レザンジュホームページならびに鎌倉本店(電話0467・23・3636 鎌倉市御成町13-35)で取り扱い。

昭和が香る名店の、和栗モンブラン。スワン洋菓子店/和栗のモンブラン

ほんのりレトロな雰囲気の本鵠沼駅前の商店街に佇む、古きよき昭和の風情の洋菓子店。
本鵠沼在住の友人に聞いたところ、昭和27年からあるお店で、当時鵠沼で静養中だった秩父宮一家も顧客だったとか。
ここで懐かしい味わいのシュークリームを食べて以来、本鵠沼の友人宅に遊びに行くたび立ち寄るようになりました。
そこで、この秋見つけたのが、和栗のモンブラン。
昔からあるモンブランに比べて明るい色あい、香りも豊かで、味わいにも1本芯があるように感じました。
聞けば、この和栗のモンブランは昨年からの新作。息子さんが試行錯誤を経て作り上げた1品です。
熊本産の栗ペーストを裏ごししてラム酒とバタークリームで整えたクリームは、味わいふくよか。
栗のリキュールとシロップを打ったタルト生地も香ばしく、食感も心地よい。
今年も発売と同時に人気上々、日によっては早い時間に売り切れることもあるそう。
絶対に食べたいという人には、早めの時間がおすすめです。
swan
スワン洋菓子店の和栗のモンブラン340円。
http://www.cityfujisawa.ne.jp/shop-info/swan.html 
鵠沼新道の支店(電話0466・37・0604 藤沢市本鵠沼3-12-37)、本鵠沼駅前の本店(電話0466・22・4668 藤沢市鵠沼桜が岡3-5-3)の両店で取り扱い。

栗の形をした愛らしい新作餅菓子。豊島屋/栗もち

修学旅行や観光客の間でも大人気の、全国的な知名度を誇る名店。
湘南エリアの住民なら、一度ならずお世話になったことがあるでしょう。
しかし、おいしいのは鳩サブレーだけではありません。実は和菓子のクオリティも高いのです。
和の伝統に則って季節ごとに展開されるお菓子には、四季を大切にする日本人の感性を感じます。
秋は定番の和風マロングラッセや棹菓子もおすすめですが、今年は、まず新作の栗もちを。
栗の粒を加えた栗あんを、小豆あんをほどよく練り込んだ羽二重求肥で包んだもの。
なめらかでのびがよく上品な味わいの羽二重求肥の中と栗の豊かな風味は、日本茶によく合います。
栗を象った形も愛らしく、わっぱのような折も趣があって、お持たせにもぴったり
toshimaya
豊島屋の栗もち5個入り1260円。
http://www.hato.co.jp 
本店(電話0467・25・0810 鎌倉市小町2-11-19)の他、鎌倉駅前扉店などでも取り扱い

上品な口溶けを感じる栗きんとん。湘南菓庵 三鈴/栗きんとん

鉄砲通りの一画にあるコンクリート打ちっぱなしの建物は、一見和菓子舖とは思えないもの。
しかし中に入ればびっくり。石灯籠のある中庭や茶室がしつらえてあり、和の情緒を感じさせてくれます。
ここでよく知られているのは、名物のわらび餅。午前中に売り切れてしまうこともある人気のお菓子ですが、
舌で秋を楽しみたいなら、期間限定の栗菓子を。
ほっくりと炊き上げた栗あんは、厳選された栗と砂糖だけを使ったもの。
これをひとつひとつ茶巾に絞った栗きんとんは、素朴な風味と、さらりと品のよい口溶けを兼ね備えています。
もうひとつ、砕いた栗の粒を合わせた栗もちも、ひと口で秋を感じられる1品。
日本人に生まれてきてよかったなと感じさせる味わいです。


misuzu
湘南菓庵 三鈴の栗きんとん252円、栗もち168円。
http://www.shonan-misuzu.com/ 
本店(電話0467・82・2700 茅ヶ崎市平和町4-32)の他、茅ヶ崎駅南口店などでも取り扱い。
撮影・西村博之 撮影協力・あとりえ梅庵 取材・文・日高むつみ

Food

Follow me!