ドラマで話題沸騰、cafe坂の下オーナーにお話を聞きました。

坂の下内観

昭和生まれがなんとなく落ち着く空間

 白塗りの引き戸を開け店内に足を踏み入れた途端、思わず「ご免ください」と言ってから入りたくなるパーソナルな空気が流れてくる。鴨居や欄間などは純日本家屋の趣きを残したまま、間仕切りをすべて取り払ったフロアに、北欧や昭和の香りがするソファや椅子がMIXコーディネイトされている。
 ドラマの主人公を演じる小泉今日子いわく、昭和生まれはこういうのが落ち着くとか。和のテイストと色ものをバランスよくコーディネイトしたこんなカフェは、あえて鎌倉で行くのにおあつらえむき。昭和生まれでなくても、ありそうで今までなかった異空間にテンションが上がるはず。
坂の下イメージ1

一度しかない人生、好きな事をやってみよう

「ずっと前から古民家を自分たちで改装したいというのが夢でした。きっかけは、サーフショップを経営していた父が亡くなったこと。一度しかない人生だから何でも好きな事をやってみようと思った」とオーナーの真子(まなご)舞さんは語る。
 当初は、カフェを始める予定はなかったが、自分のお家がこうだったらいいな、を突き詰めるうち、自然と厨房を作る流れに。当時、10歳、8歳、3歳の3人の子育てまっただ中にあったが、思い切ってカフェをオープンさせた。
maisan

親の背中を見て育つ子どもたち

「子どもに何をしてあげられるだろう、と考えたとき、自分が一生懸命な姿を見せるしかないと思いました。父がそうしてくれたように」。こうして開店した坂の下は、ヨガ講師、ネイリスト、お茶のエキスパートなどの友人が、思い思いの活動をくり広げ、表現をする場となった。
 とはいえ、始めはいっぱいいっぱいの状況が続いた。それでも頑張れたのは、助けてくれる友人がいたことと、家族の理解があったから。「やりたい事をさせてもらう代償はもちろんあります。でも、くじけそうなときも周りの人との繋がっているから、根本的に楽観的になれるんです」。
坂の下テラス

現実はドラマより奇なり!?

 そんな中、真子さんが取材を受けた雑誌記事を見たというドラマの監督、プロデューサーが、「最後から2番目の恋」のロケ地候補としてコンタクトしてきた。2人とも女性で主人公と同世代だという。TVの仕事をバリバリこなすキャリアウーマンが、癒しをもとめて鎌倉に移住するというドラマのストーリーは、本ドラマの女性スタッフのリアルな姿だったりするのかもしれない。
 結果としてこちらのカフェは撮影には使われなかったが、”カフェ・ナガクラのモデルになったカフェ”として遠方から訪れる人が後を絶たない。こだわりのカフェ坂の下は、ますます幅広い層へファンを広げていきそうだ。
坂の下外観
cafe坂の下
鎌倉市坂ノ下21-15
営業時間 平日10:00〜17:00(16:00L.O)、土日〜18:00(17:00L.O)
月休(不定休ありの為、お電話でご確認ください)
Tel.0467-25-7705
坂の下しらすピザ

Food

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