極楽寺のとっておきカフェで過ごす至福の時間（2/2）

開放的な雰囲気の店内を見渡すと、至るところに心憎い演出がされているのも素敵です。天井を見上げるとサーフボードがあり、トイレへ続く廊下には花で飾られた五右衛門風呂。壁を飾るステンドグラスは、よく見ると稲村ケ崎の景色をデザインしたものだということがわかります。海や山、旅、アートなどの書籍や写真集が置いてあるコーナーもあるので、気になる本を手に取ってパラパラとめくりながらのんびり過ごすのもいいかもしれません。もちろん、読みたい本を持ってきて読書タイムを楽しむのもよし。入口付近の席に座って、ゆるやかな時間がながれる極楽寺の町をウオッチングというのも楽しそう。

ギャラリースペースでは、時代に左右されずによいモノを伝えていきたいというコンセプトのもと、様々な展示やイベントを展開予定。オープンには、葉山在住フラワーアーティストのmassaさんのフラワーアレンジメントと写真家横山泰介さんの写真を展示。艶やかに飾られた花々と、まるで見る者に問いかけるよう深い存在感を持つ泰介さんの写真が見事にコラボレート。とってもハイエンドなのに、ビーサン感覚でアートが楽しめる、というのもナチュラルな雰囲気溢れる極楽寺という立地ならではの魅力です。

店名HALENOVAを片仮名で書くとハレノバ。“晴れの場”とも、“晴れの心”とも読みとることができるように、この場所が人々にとって居心地よく、人と人とが繋がっていく場となれば、という思いがこめられた名前だそう。現在、コツコツと２階のスペースもリノベーション中で、今後はワークショップやライヴイベントの展開など、やりたいことが盛りだくさんだとか。とりあえずは、２階スペースの完成が待ち遠しいところです。

仲良しの友達に今すぐ教えてあげたい、極楽寺のとっておきスポット。夏が来る前に出かけてみてはいかがでしょうか。




文・写真　小林繭