Made from kamakura Beauty Vol.1:夏八木 ことさん

鎌倉〜アメリカ〜パリに暮らして今、奄美大島で育む、人の原点の美しさ

Koto Natsuyagi

鎌倉で育った夏八木ことさんは現在は奄美大島に住んでいる。
奄美の伝統工芸「大島紬」の泥初めの手法を用いたファブリックで、ウェスタンシャツ、パーカーなど普段にも着こなせるファッションを発信している。
彼女にとって大切なことは「大島紬」という伝統をもつ最高のファブリックが生活になじむことなのだ。

たとえば彼女の創る泥初めの製品の中に、「タオル」がある。
深い土色をしていること以外は、一見ごく普通のタオル。
だが実際に使ってみると、通常のタオルより吸水性が良く、驚くほどしっとりと肌になじむ。
「泥で染めたこのタオルは不思議と肌にやさしく、アトピーの方の症状が軽減したというお話もいただきました」と、ことさんは、語る。

自然の力とひとつになって、人に優しいものをおくりだしていきたい

Koto Natsuyagi泥という自然からの贈り物を製品に織り込む事で、必然的に人の体によりそう製品になっている。
それを受け取る私たちは、ことさんと自然のコラボレーションを肌で感じることができるのだ。

グローバルな経験を、ローカルに生かす。
【技術】のリプロダクトを伝えるメッセンジャー。


ことさんがファッションに触れてきた経歴はとても華やかだ。
まずアメリカ西海岸でファッションに触れ、その後パリへ。
そのパリでファッション業界の最先端にかかわった彼女は、ファッションと人との関係に疑問を持ち、日本の伝統文化への回帰への道を模索しはじめた。

現在、彼女がライフワークとするのは「伝統美プロジェクト」。


「私は様々な伝統工芸の美しい技術を、伝えるメッセンジャーだと思っています。伝統工芸の技術の素晴らしさを、若い人たちにも親しみやすい形でアウトプットしていきたい、それが私のメッセンジャーとしての役目です」。
日本の地形は縦に長い。その土地独自の風土があり、多様な伝統工芸が根付いている。そしてその多くは、手間と時間が織りなす美しさをたたえている。
効率的な生産から離れた伝統工芸は、その素晴らしさを伝えきれないままに経済社会の回転の速さに飲み込まれ、消え去ろうとしている。

彼女の活動は、日本だけにはとどまらない。
アフリカ、ヨーロッパ、様々な国々の風土から生まれた伝統の技術を、現代に添う形でリプロダクトしていく。それが彼女のプロジェクトだ。

自然と手をつなぎ、伝統をつなげていく。
使命を帯びた、凜とした美しさ

「やることは山ほど。でも楽しくて仕方がないですね」
そこにいるだけで、なにか光をまとったような凜とした美しさの漂うことさん。
その美しさの秘密は伝統という過去の時間を、未来の時間につなげていく
「使命感」にあるのかも知れない。

ことさんのインタビューはこちら

Life Style

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