グローバルで自由な時空間をもちつつ「市中の山居」を今に

観光客でにぎわう鎌倉・浄明寺で、広大な敷地のなかに静寂をたたえ、侘び数寄の象徴「力囲軒」はあります。山田宗里さんは、伝統をしっかりと守りつつ、現代的な感覚とグローバルな感覚を身につけた方。まさに「市中の山居」を体現されています。薪を焚くストーブのある社交室で、心の暖をとらせていただきました。
石川県から古民家を移築

「市中の山居」に「現代」と「世界」の感覚を

ご主人と宗里さんはまさに現代にそんな暮らしを実現させました。神棚や床の間の概念をふまえつつ、そこに現代アートや世界中で見つけてきた心ときめくものを配しています。
神棚の下にある白い大理石のオブジェは、11世紀イタリアの教会の壁の一部だそう。宗里さんは「精神性、という意味ですべてがつながる気がしています」と、ひと言。
明の時代の中国のテイストもしっくりなじんで
