逗子の高台にある住宅街は、まるでビバリーヒルズのように素敵な邸宅が並ぶ誰もが憧れる地。ここに小説家であり漫画家である折原みとさんが移り住んだのは15年前。クラシカルで重厚なつくりの洋館には、世界中で集めた美しいものと、何よりも2代目の愛犬・コリキとのあたたかな生活があります。
湘南に来て生活が変わった。意識も変わった。
漫画で小説で傑作を世に送り続ける折原みとさんが、東京・中目黒からここ湘南の披露山に居を構えたのは33歳のとき。
「紹介されて来てみたらとても素敵なところだったので。ここがいいです、と即決しました。それまで東京では本当に仕事ばかりしていて、インドアな生活でした。野外での遊びや自然にはまるで興味ありませんでした。でもここでは歩いて10分くらいでお気に入りの秘密のビーチにたどりつけますし、山もある。夏は海でシュノーケリングして、アイス食べながら帰ってくる、みたいな、夏休み気分。すっかりアウトドア好きになったんです。人生を楽しめるようになった気がします」
「紹介されて来てみたらとても素敵なところだったので。ここがいいです、と即決しました。それまで東京では本当に仕事ばかりしていて、インドアな生活でした。野外での遊びや自然にはまるで興味ありませんでした。でもここでは歩いて10分くらいでお気に入りの秘密のビーチにたどりつけますし、山もある。夏は海でシュノーケリングして、アイス食べながら帰ってくる、みたいな、夏休み気分。すっかりアウトドア好きになったんです。人生を楽しめるようになった気がします」
湘南焚き火クラブ
秋からの楽しみは焚き火。庭にある大きな鉄製の植木鉢は八ヶ岳で買ってきたもの。夏場はガラスを置いてテーブルにもなっていますが、秋からはここで焚き火。仲間が集まり、お芋を焼いたり、肉を焼いたりして楽しんでいます。
「火がないと生きていけない。このテの火遊びは好きなんです(笑)。近所で切った木をもらってきたり。八ヶ岳の別荘では、庭に炉を掘ってあるので本格的にやっています。室内では暖炉を楽しんでいます。
「火がないと生きていけない。このテの火遊びは好きなんです(笑)。近所で切った木をもらってきたり。八ヶ岳の別荘では、庭に炉を掘ってあるので本格的にやっています。室内では暖炉を楽しんでいます。
選ぶ調度品はひとつの感性に貫かれて
スペインとモロッコが好きという折原さん。ほかにもトルコやバリ島など世界中を旅しながら集めた調度品の数々は独特の美意識に貫かれていて、ともにその場にしっくりとなじんでいます。
「このチェスはバルセロナのガウディ公園の近くで買ったもの。これらの大きいものがガウディ公園にあるんです。スペインはグラナダ、アルハンブラ宮殿なども好きですね。元修道院が国営ホテルになっていたり。そこにあったランプが好きで、同じものを見つけて買ってきました
他にも、モロッコで買ってきたたという石のテーブルにはアンモナイトの化石が入っていました。そういうものを見つける観察眼の鋭さ、好奇心が折原さんの空間にはわくわくあふれています。
「このチェスはバルセロナのガウディ公園の近くで買ったもの。これらの大きいものがガウディ公園にあるんです。スペインはグラナダ、アルハンブラ宮殿なども好きですね。元修道院が国営ホテルになっていたり。そこにあったランプが好きで、同じものを見つけて買ってきました
他にも、モロッコで買ってきたたという石のテーブルにはアンモナイトの化石が入っていました。そういうものを見つける観察眼の鋭さ、好奇心が折原さんの空間にはわくわくあふれています。
「折原リキ丸」との暮らし
湘南の一軒家。そこでひとり暮らしの折原さんがどうしても実現させたかったことが、犬を飼うことでした。著書『おひとりさま、犬を飼う』(講談社文庫)には、子どもの頃から犬を飼いたかったこと、大人になってからエビやオカメインコなどのペットを上手く育てられなかったエピソードがどこかコミカルに語られています。
「ゴールデンレトリバーで、とにかく『図太い性格のコ』がいいと思いました。それで縁あって飼うことができたんです」
13歳半になるまでともに暮らし、去年のお正月に先代のリキ丸を看取った折原さんは、そこから半年も経たないうちに次の家族と出会うことになった。
「ゴールデンレトリバーで、とにかく『図太い性格のコ』がいいと思いました。それで縁あって飼うことができたんです」
13歳半になるまでともに暮らし、去年のお正月に先代のリキ丸を看取った折原さんは、そこから半年も経たないうちに次の家族と出会うことになった。