広い芝生と手作りの家具が迎えるくつろぎの形
海風もかすかに感じる落ち着いた逗子の住宅地。鈴木健之さん、千代さんの邸宅は、広い芝生と手作りの家具が迎えてくれるくつろぎの空間。ニューヨークで出会った二人のオープンマインドは肩肘張らないホームパーティーに表現されます。ある週末の、おもてなしの形を見せていただきました。
NYで知り合って結婚
鈴木健之さんと千代さんは、15年ほど前にニューヨークで知り合い、結婚して12年。健之さんは学生をしつつ、飲食の仕事にも携わっていたそうです。
「主人はグリーンカードももっていましたが、家業があるので30歳くらいで帰国しようと決めていたようです。絵も描いていたのですが、料理はするし大工はするし、店の内装くらいは自分でやってしまうんです」
千代さんは、現地でダンスをしながらヨガを習得。
今もヨガを教えています。
作品でできた家
頑丈で洒落たテーブルや、メニューボード、キッチンのしつらいなど、すべて健之さんの作品です。
「なんでも作ってしまうんですよ。不具合もすぐに直してくれます。キッチンの壁はもともと黒かったのですが、ニューヨークの地下鉄をイメージした横長の白いタイルを貼りました」。
思い出のニューヨークがそんな風にそばにあれば、いつも優しい気持ちでいられるのでは。
黒板アートに挑戦中
絵を描いていたという健之さんは今はやりの黒板アートも得意。これがあるだけで、なんだか本当に隠れ家レストランに来たような。
風が吹き抜ける窓の配置
アーティストであった健之さんの叔父様が設計されたというこの家は天井の高い洋館のような平屋建て。作られた当時から、棚が作り付けられていたり、とてもモダンです。
「築30年ですから、断熱材などは入っていないので、夏は暑いし冬は寒い(笑)。でも、風がうまく吹き抜けるようになっているんです。キッチンにも上下小窓がついていて、下窓からいい風が入ってきます」。
「築30年ですから、断熱材などは入っていないので、夏は暑いし冬は寒い(笑)。でも、風がうまく吹き抜けるようになっているんです。キッチンにも上下小窓がついていて、下窓からいい風が入ってきます」。