湘南くらすらいふ 第23回 青木美加子さんのClass Life な暮らし
2014.05.10
"おうち"はエネルギーをもらう特別な場所
キャリアを築き、2人の息子さんの母親業も怠らず。忙しい青木美加子さんを癒すのは、ベランダから見渡せる七里ケ浜の海と澄んだ月明かりの絶景。人のぬくもりのある設計にこだわった洒落た一軒家は、素敵な対話が生まれそうな空間でした。
4メートルの天井のリビングは、ベランダから海がのぞめる素晴らしい景色。天窓もあり、窓はヨットの帆のように風を集めて流す設計になっているのだそう。心から気に入っているというこの空間で、青木美加子さんは私たちを笑顔で迎えてくださいました。
「風の流れがいいので、夏はクーラーいらずなんですよ。冬も意外にあったかいんです。今年は雪がたくさん降りましたけれど、暖炉をつけると、半袖になれたくらいです」
「風の流れがいいので、夏はクーラーいらずなんですよ。冬も意外にあったかいんです。今年は雪がたくさん降りましたけれど、暖炉をつけると、半袖になれたくらいです」
美加子さんは藤沢の辻堂育ち。まずこの家を建てるとき、設計してくれる人だけが決まっていました。
「パパスホームのことは以前から知っていたのですが、鵠沼の事務所にお伺いし、井手さんとお会いして、絶対にお願いしようと思いました。それで、建てたい家が先に決まったのですが、土地がなかなかなくて」
そんなある日、井手さんからこの七里ケ浜の物件が出たという情報が。
「夜、見に行って即決断しました!」
土地とはそういう縁のものなのかもしれません。イギリス・ケンブリッジに住んだこともある美加子さんは、コンラン・テイストが大好き。設計師さんと話し合いながら、ひとつずつこだわりを形にしていきました。
「たとえば壁をくりぬいたようなライトも、コンランさんの雑誌に載っていたもの。職人さんにお願いしたら、3人くらいで来て、腕を組んで見上げておられましたが(笑)、その通りに作ってくださったんです」
「パパスホームのことは以前から知っていたのですが、鵠沼の事務所にお伺いし、井手さんとお会いして、絶対にお願いしようと思いました。それで、建てたい家が先に決まったのですが、土地がなかなかなくて」
そんなある日、井手さんからこの七里ケ浜の物件が出たという情報が。
「夜、見に行って即決断しました!」
土地とはそういう縁のものなのかもしれません。イギリス・ケンブリッジに住んだこともある美加子さんは、コンラン・テイストが大好き。設計師さんと話し合いながら、ひとつずつこだわりを形にしていきました。
「たとえば壁をくりぬいたようなライトも、コンランさんの雑誌に載っていたもの。職人さんにお願いしたら、3人くらいで来て、腕を組んで見上げておられましたが(笑)、その通りに作ってくださったんです」
一つしかないものへの愛情
パパスホームの井手さんが、自身の別荘に置いていたバリ製のコンソールや、特別に輸入したイギリス製のアンティークの扉など、ひとつひとつの調度にもたった一つしかないものへの愛着が込められているのです。「ダイニングテーブルの上のランプはイタリアのものですが、変圧器が必要で、それを目隠しするための方法なども、職人さんがひとつずつ考えてくださいました。螺旋階段も、手描きでデザイン画を書いてくださってできた作品のようなもの。ありがたいですね」
スペースはけっして無駄にされているわけではないけれど、空間が気持ちを和ませてくれる。それは一つ一つの物が手作りで、思いがこもっているからなのでしょう。
「おうちという場所は、癒される場所であるし、いろんなことを楽しむ場所。それと同時に、創造性を豊かにし、成長していく場所、エネルギーをもらう場所でもあると私は思います」
上の息子さんは海外留学中。下の息子さんはロフトが自分のお城であり、基地になっている様子。息子さんの基地から見下ろしたリビングはこんなふう。
「おうちという場所は、癒される場所であるし、いろんなことを楽しむ場所。それと同時に、創造性を豊かにし、成長していく場所、エネルギーをもらう場所でもあると私は思います」
上の息子さんは海外留学中。下の息子さんはロフトが自分のお城であり、基地になっている様子。息子さんの基地から見下ろしたリビングはこんなふう。
対話の生まれる家
美加子さんはイギリスの家にホームステイしたとき、広い家でも家族の顔がいつも見られるような設計になっていることに感心し、そんな家を建てたいと思っていました。
「日本の家でよくあるのは、階段が玄関を入ってすぐにあって『ただいま』とかけ声だけで2階に上がってしまえる設計。でもイギリスの家はリビングの真ん中に階段があって、顔を見ないと2階に上がれないようになっているんです。そんな風に対話の生まれる家にしたかったんですね」
東京での社長業というお仕事の疲れも、この家がやすらげてくれることが多そうです。
「すごく疲れて帰ってきても、先日のように満月を見たりすると、本当に元気がわいてくるんです。海に反射した月が幻想的でしたよ。ひとつずつ、これが一番、と思えるものを選んだ家は人を守ってくれますね」。
「日本の家でよくあるのは、階段が玄関を入ってすぐにあって『ただいま』とかけ声だけで2階に上がってしまえる設計。でもイギリスの家はリビングの真ん中に階段があって、顔を見ないと2階に上がれないようになっているんです。そんな風に対話の生まれる家にしたかったんですね」
東京での社長業というお仕事の疲れも、この家がやすらげてくれることが多そうです。
「すごく疲れて帰ってきても、先日のように満月を見たりすると、本当に元気がわいてくるんです。海に反射した月が幻想的でしたよ。ひとつずつ、これが一番、と思えるものを選んだ家は人を守ってくれますね」。
(撮影 斉藤有美、インタビュー 森 綾)