東京の本宅は米軍ハウス。ヨットでのセイリングが趣味という小島トモさん、ムーさん夫妻は5年前、この葉山の古民家と出会い、別荘にしました。そしてここでは、和の衣食住を楽しむ週末を送っています。たぶの木に守られた静かな家は「猫の巣」と名付けられました。なぜ猫がいないのに「猫の巣」?なぜムーさんの和食は上手なの?そこには、多くの友人たちが集う素敵な理由がありました。
小島さん夫妻が初めて葉山をゆっくり訪れたのは、2011年の震災後のこと。
小舟を注文しにきたのがきっかけでした。
「こちらの方面が喰わず嫌いだったんです(笑)。でも来てみたら、スノッブ過ぎないあたたかさがあるし、海の透明度も高いし。翌週に不動産屋さんに来たら、震災後にこのあたりを出ていってしまった人が多くて、物件がいろいろあったんです。それで、ここを見て即決しました」。
小舟を注文しにきたのがきっかけでした。
「こちらの方面が喰わず嫌いだったんです(笑)。でも来てみたら、スノッブ過ぎないあたたかさがあるし、海の透明度も高いし。翌週に不動産屋さんに来たら、震災後にこのあたりを出ていってしまった人が多くて、物件がいろいろあったんです。それで、ここを見て即決しました」。
「猫の巣」の由来
湘南界隈に住む友人たちはこの家を「猫の巣」と呼んでいます。本物の猫はいませんが、確かに至るところに猫の置物が。
ムーさんが教えてくれました。
「私たちは本宅には、今、静かな猫が3匹いるんです。こちらには連れて来られないので、せめて別荘のネーミングにして、動かない猫をいっぱい置いています」。
猫好き。和物好き。ご夫妻の趣味は完全に一致しているようです。
たぶの木に守られた、庭とウッドデッキ
広い縁側から庭へと続くウッドデッキ。実はこのお宅、イギリス人がオーナーさんで、このウッドデッキは作ってくださったのだそう。
真ん中で家を守っているたぶの木は、枯れかけていたのだそうですが、ご夫妻がやってきてからすっかり元気になりました。