鎌倉くらすらいふ 第6回 上土谷恵さんのClass Lifeな暮らし(1/2)

メキシコにも、和食が美味しい「鎌倉の台所」をつくりたかった

鎌倉に住んではや12年。その前の7年は陶芸のための窯だけを置き、東京から通いつめていたという上土谷さん。そしてここ20年近く、メキシコへの旅を重ね、とうとう鎌倉に住む3人の女友達で現地にレストランをオープンしてしまいました。名づけて『鎌倉の台所』。そして今、鎌倉の自宅は「鎌倉のメキシコ」のようにおおらかで楽しい場所になっています。

東京から鎌倉へ通った、陶芸三昧の日々

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料理研究家として著書も発表している上土谷恵さんは、20年ほど前はすっかり陶芸にはまっていたそう。もともとご両親の持ち物だった鎌倉の地に窯を置き、東京から週末だけ通っていました。「陶芸に夢中で、誰にも会わない7年間でしたね。住み始めてから、いいところだなあ、ここの人たちはいいなあと思い始めました」。

鎌倉で創作和料理のお店を

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7〜8年前からは現在の鎌倉・長谷のご自宅を改装、1日1組限定のレストランをオープン。クチコミだけでたくさんの人が集まるようになりました。インテリアは30歳の頃から通い始めたメキシコのテイストが少しずつ加わっていったようです。青絵の美しい洗面台も、手持ちで飛行機に乗った思い出の品。「とても希少な青色が出ているらしく、全然ディスカウントしてくれなかったのよ(笑)」。

とうとうメキシコ・モレイリヤに『鎌倉の台所』をオープン

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上土谷さんのつくる料理は和食を基本に、バラエティ豊かなアレンジを加えたオリジナル料理。昨年11月、メキシコ・モレイリヤに共同オープンしたレストラン『鎌倉の台所』も、和食のお店です。

メキシコ・モレイリヤ⇔日本・鎌倉の文化交流

classlife_06_04.jpg内装、湯沸し器や照明器具の取り付けなど、様々な事態をクリアして出来上がったレストラン『鎌倉の台所』は、地元メディアにも大きく取り上げられ、モレイリヤ市長までが訪れる有名店に。連日、意識の高い現地の人々でにぎわっている様子です。人気メニューは春雨炒めと、鶏の照り焼き丼。「メキシコの人たちは鶏の皮を食べないんだけど、パリパリに焼いて出したらすっかり気に入ってもらえました。ほかに天むすやちらし寿司も出しているそう。「もともと、メキシコでは巻き寿司をフライにした『マキス』という和風の料理が人気だったんです。でもそれは有名過ぎるので、別のものを、と考ました」。器は日本から絵付けの美しいアンティークを持ち込んだそう。本当に小さな鎌倉がそこにあると思うと、わくわくしてきます。

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