鎌倉くらすらいふ第33回 豊田裕子さんのClass Life な暮らし(1/2)

広々としつつぬくもりがある。
南ヨーロッパのような空間を

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由比ヶ浜にほど近い住宅街。一級建築士の資格をもつ豊田裕子さんは、築20年のテラスハウスを購入、住みながら美しくリノベーションしてきました。RC コンクリート建ての良さを生かし、1階は広々とした空間を大事にしつつ、2階は用途に応じた部屋に。プロの技が冴える、南ヨーロッパのイメージの素敵な邸宅です。
一級建築士の資格をもつ豊田裕子さんが、この家と出会ったのは、2008年のことでした。

「結婚して、子どもも欲しいし、そろそろ家をもちたいという時期でした。築20年のテラスハウスが建っていました。結構痛んでいたけれど、バブル時代に建っているから建て方がちゃんとしていたんです。RCコンクリートで、庭もあるし、由比ヶ浜が近く立地もいい。住みながらちょっとずつ改装することにしました」

古民家を探すという考えもあったそうですが、コンクリート建てはリノベーションのしがいがあるところも魅力でした。建物が本来もっていた、レンガと黒いサッシ、コンクリート造り、というイメージは大事にし、柱のない開放的なところを生かしたと言います。

時間をかけて自分たちの空間を創りあげていく

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3.jpg「海も近いですしね。だから庭にはココヤシやオリーブを2本植えました。ココヤシは、宅急便で届くくらい小さかったのに、あんなに大きくなってしまって(笑)」

南の庭は、まさに南ヨーロッパのような気候なのかもしれません。ここに面しているリビングは、冬でも昼間は暖房がいらないくら
いあったかいのだそう。

フローリングは白木っぽく仕上げたくて、ペンキは自分たちで白を塗り、それをまた拭き取ってニュアンスを出しました。妊娠したのを機に、2階のマスタールームと寝室を改装。ミニキッチンがあったそうですが、そこは必要がないので家事室と子どもの遊び場に。
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「ウッドデッキもやり直しました。仕事もずっと続けているので、仕事場も必要でしたし」

ほぼ全面的な改装がほぼ仕上がったのは、つい最近。

「外壁もボロボロで廃墟のようだったのですが、隣り合っている3軒が協力して、2013年にやり直しました。外壁がきれいになると、新築みたいに見えますね。外壁ができた日に破水して出産したので、忘れられない日になったんです」

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Life Style

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