ソーダ・ブルーの壁は自分たちで塗った
さらにロフトには広々とした寝室が。目を奪われるのは、南の島の海のような、ソーダ・ブルーの壁。
「5〜6人の友人達が手伝ってくれて、ゴールデンウィークにみんなで塗りました。天井には部分的に色を塗った木材を貼ったのですが、壁のカラーとのコントラストがお気に入り。少しずつ自分たちで手を加えることで、より私たちらしいお家にしていきたいと思っています
あちこちに、小鳥や羽のモチーフが
ライトやシャンデリアなどには、小鳥や羽のモチーフが。
「羽のシャンデリアはドイツのインゴマウラーのもの。鳥かごの照明はフランス人アーティストのものです。ひとつひとつがハンドメイドされているので、鳥の数や色もバラバラなんだそう。その中でも好きな色の多いものを選ばせてもらいました」
ビーチ的ライフスタイルが仕事にもなって
まり子さんがデザインするLepidosのビキニは上下別売りで、自由にコーディネートが楽しめることが特徴。Lepidosは、社内公募で企画を上げて、彼女が立ち上げたブランドです。
「入社して今年で13年になりますが、ブランドを立ち上げることができたのは、本当にラッキーだったんです。以前わたしの会社にはUAラボという社内ベンチャー制度があって、自分の出店アイディアを企画書にして提出するのですが、書類審査を経て最終まで残ると役員の前でプレゼンテーションできるチャンスがもらえるんです。そこで認められたら、自分のお店を出店できるんですね。そこで私は『女の子の水着を中心とするセレクトショップをハワイに出店したい』、という企画書を出したんです。運良く最終審査まで行けたのですが、結果はダメでした。でも役員の方たちに『企画としては面白いから事業部内でブランドとしてやってみたら』と言っていただいて。それが2006年のこと。翌年、Lepidosを立ち上げました。
企画を出すきっかけは、もちろん、彼女自身がビキニが大好きだったから。
「お休みのたびに海外のリゾート地へ遊びに行っていました。コレクターと言えるくらいビキニも持っていて。そんな私を知る社内の仲の良い先輩に『そんなに好きなら仕事にしてみたら』と言われたのがきっかけ。好きと情熱だけでここまできてしまいました。今は水着やウェアのデザインと、ビーチ周りのグッズなどのバイイングも担当しています」
目の前にいるその人が良かったら、それでいい
逗子での生活は、新たな仲間も増え、またさらに仕事とプライベートをつなぐものが強くなっていっている様子。
「結婚10周年をシネマ・アミーゴでサプライズ・パーティーしてもらったときも、こっちに移住してから仲良くなった友人達が大勢手伝ってくれていて。新参者だとか、何をしている人だとか関係なく、今、目の前にいるその人のことを良いなと思ったらそれでいい。そういう感じがとても好き」
「人やモノに限らず、新しい出会いをたくさんくれたこの場所で、私も何かをつなぐお手伝いができたらいいなと思っています。季節の移り変わりや自然の変化にも敏感になりました。海だけでなく、山を見ていてもやすらぐことに気づいたし、雨の降る景色もなかなか良いなと思えるようになりました」。
(撮影 斎藤有美、インタビュー・文 森 綾)
Lepidos
征矢まり子さんがディレクターをつとめるスUNITED ARROWS のスイムウェアブランド「Lepidos」のコンセプトは、”Under The SUN”。「太陽の下で思いきりHAPPYな時間を過ごしてほしい」そういった気持ちが込められているそう。トップとボトムがすべて別売りとなっていて、自由に組み合わせを楽しむことができます。
Lepidos
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