夕貴さん作のジュエリーは、ミュンヘンの国際展にも
夕貴さんが作るコンテンポラリージュエリーは国際的な評価を得ています。3月には50年以上開催されているミュンヘンの国際展‘シュムック’に出品することに。
「これは自然と人間は共存できるのかをテーマにしたブローチ。緑のスポンジと金属を組み合わせた作品です。金属は空洞にしているので、一見ボリュームはあるけれど軽くて身に着けやすいんです」
東京・南青山の「酉福」(ゆうふく)というギャラリーでも扱っているそうです。
「これは自然と人間は共存できるのかをテーマにしたブローチ。緑のスポンジと金属を組み合わせた作品です。金属は空洞にしているので、一見ボリュームはあるけれど軽くて身に着けやすいんです」
東京・南青山の「酉福」(ゆうふく)というギャラリーでも扱っているそうです。
小さい時、鉄工場に魅かれて遊んでいた
美大卒業後、工房で働きながら自分の作品を作ってきた夕貴さん。もともとはお爺さんが小さな鉄工場を経営されていて、子供の時、そこで働くお爺さんと叔父さんの手仕事や、細かな数式が並んだノートなどに魅かれて毎日訪れていたそうです。金属を扱う労力のいる仕事は、なかなか周囲に理解されづらかったのだとか。
「工房の仕事の後、そのまま夜中まで作品を作る日々でしたから。でも夫は、私が日本を離れてフィレンツェのコンテンポラリージュエリースクールに留学し、独立することに賛同してくれました。理解者がそばにいてくれることは本当に幸せですね」。
ワークショップもイベントも身近な空間で
この家では、広いリビングやテラスを利用してワークショップを開くことも。
「ニューヨーク大学で講師をしている友人のジュエリーアーティストがレクチャーと、1ドル札で指輪をつくるワークショップをしてくれました」
ご主人の宏明さんもこの自宅でイベントを開催したりしています。
「先日テラスを使ってライブを行った時、観客であったはずの友人のコンテンポラリーダンサーがギターに合わせて踊りだして盛り上がったこともあります。生活に近いところでクリエイティブな人同士が集まり、歴史のある鎌倉から新しい何かが生まれてくることは楽しいですね」
グローバルなネットワークをもつ二人の夢は、この場所からどんどん広がっていくのです。
(撮影 斉藤有美、インタビュー・文 森 綾)