リノベして楽しむ
この家とのご縁も、実はご近所にご主人の船仲間がいたことがきっかけでした。
「『物件が出たから見に来なさいよ』と、そのご夫婦に誘われて『買いませんよ』と言いながら見に来たんです。無機質でモダンな豪邸は嫌だなと思っていたんですが、来てみたら平屋建てのアメリカンハウス。主人も私もこういう物件をピカピカにして住むのが大好きなんですよ(笑)」
ロスのお店で揃えたゆったりサイズの家具たち
八講さんご夫婦は「リフォーム」も趣味のひとつ。「せっかくのアメリカン・ハウスをもっとアメリカらしくしようと。ロスの店で3時間で家具を揃えました。大きな鏡は『割れちゃうかも』と渋られたけど、どうしてもとお願いして送ってもらったんです。
荒れ放題だった庭も、庭造りを楽しみながら手を入れています。
屋上デッキへの階段と、そこから見る庭の光景。「子供が楽しめるように、季節毎に摘んで実が食べられるような果樹を植えたり、色々な花々を植えたり。披露山のルールとして『敷地に必ず桜の木を植える』というのがあり我が家にも元々3本あるので、春にはお花見も楽しめます。
カリフォルニアテイストでまとめられた空間
水回りの金具などはそのまま使い、暖炉の上のタイルはご主人が自分で貼られたそう。「カリフォルニアが大好きなので、向こうで見た家のようなテイストで。良い意味で緊張感のないゆったりしたトラディショナルな感じにしたかったんです。そして家具は一点物にこだわりました」
ご主人とめぐみさんは互いの「居心地のよさ」や価値観を共有できるベストな関係なのです。
「『いつも二人でなんじゃこりゃ〜』って言いながら『面白い!』って、誰も止める人がいない(笑)」
逗子の海が一望できる屋根の上のウッドデッキ
この大きな邸宅の魅力は、外にもあります。それは、披露山から見える絶景です。めぐみさんに、屋根の上に最近作ったというウッドデッキへと案内していただきました。
階段を上がっていくと、ぱーっと逗子の海が一望できます。クッションを置いたデッキチェアで風の心地よい日には、朝ごはんを食べるのも素敵。夕暮れを見ながらバーベキューも楽しそう。
「去年の12月に、サーファーの大工さんが作ってくれました。晴れた日には、江ノ島と富士山がセットで見られるんです。自然の良さと都会的な感覚が両方味わえるのが、ここに暮らす最大の楽しさですね」
階段を上がっていくと、ぱーっと逗子の海が一望できます。クッションを置いたデッキチェアで風の心地よい日には、朝ごはんを食べるのも素敵。夕暮れを見ながらバーベキューも楽しそう。
「去年の12月に、サーファーの大工さんが作ってくれました。晴れた日には、江ノ島と富士山がセットで見られるんです。自然の良さと都会的な感覚が両方味わえるのが、ここに暮らす最大の楽しさですね」
将来の夢は、また家族で船を楽しむこと。
「子どもが生まれる前は、私も主人と船に乗っていたんです。まだ赤ちゃんですが、大きくなったら一緒にヨーロッパで船を買って、ホッピングしながら周りたい。あまり予定を立てずに気に入った場所にしばらく滞在したりしてね。子どもには、車より船の操縦を早く覚えてほしいです。海はあらゆる五感を使いますから、人間として成長できると思うんです」
自然に触れることで、人間の根っこのところが豊かになっていく。おおらかなご夫婦の生き方は、そんなところにちゃんと根付いているのです。
八講めぐみ (はっこう・めぐみ)
独身時よりサーキット活動していたが結婚、2013年に第一子出産、産後6か月でサーキット復帰。現在も(有)三和トレーディングのサポートドライバーとして、MINIやAlfaromeoのレースなどで活動中。