鎌倉くらすらいふ第34回 勝見早苗さんのClass Life な暮らし（2/2）

元気な女性たちが続々集まり、いよいよ料理教室「Food Studio CAFE CACTUS 5139」が始まります。今日はパプリカのディップのカナッペ、リークとカリフラワーのスープ、スパイシーチキンレッグ、付け合せにマッシュルームのローストとポレンタ、チョコレートムースのパフェというフルコース。
早苗さんはそれぞれの素材をしっかりと下ごしらえしていきます。



「難しいことはしなくていいけど、ひとつずつ素材の美味しさを引き出すのは大事なことですね」



驚いたことに早苗さんは、雑誌やテレビの料理コーナーを見ることはまったくないそう。

「見るとどこかにインプットされて真似しちゃったらいけないから。みんなと同じ頭の回路にならないようにしています」

早苗さんの長男・淳平さんは、今や鎌倉の名物ともなっている「パラダイスアレイ」を主宰しています。天然酵母を使ったパンは遠方から買い求めに来る人も多く、その味に定評があります。
今日は淳平さんが自ら届けてくださいました。

「息子の淳平が、ここでパンを教えることもありますが、リクエストも多いので、そろそろ自分ではじめるようです」

パプリカのディップのカナッペ、カリフラワーとリークのスープ、スパイシーレッグチキン　ポレンタと焼いたマッシュルームを添えて、チョコレートムースのパフェ。

早苗さんの料理教室は毎月たくさんの人たちで賑わっています。

「みんなと自然に楽しめるからだと思います。それを理解してくれる家族が一番大事ですしね」

人と人の間に漂う心地よさは、相手を大事に思う気持ちから生まれるもの。
家族を大事にし、そこに集う人たちをまた大事にする。
早苗さんのつくる料理にも、そんな愛情があふれているのです。

料理教室「Food Studio CAFE CACTUS 5139」

（撮影　斉藤有美、取材・文　森　綾）