トモさんテイストの和食は、外国人も大喜び
ご主人のトモさんが子どもの頃にいた家政婦さんは、アメリカ軍の将校宅と掛け持ちしていた人。そのおかげで、トモさんは質のいいアメリカン・フードに馴染んで育ちました。
「20歳のときから4年間、イタリアのデザイン学校にも行っていたので、基本“油舌”(笑)。ちょっとしつこい味が好きなんですよ。だってイタリア人は風邪で寝込むと、スパゲティにバターと大量のパルメザンチーズをかけて食べるんですから」。
お料理上手のムーさんは、そんなトモさんの好みを取り入れた和食メニューが得意になりました。
これがワインにもビールにも合って、日本人にも外国人にも大好評なのです。
「昔、二人でアンティークの和家具屋さんをしていたとき、ちょっとだけカフェをやっていたんです」。
外国人をもてなすコツ
二人が葉山へやってくる週末は、楽しい友達が集まるパーティータイム。トモさんは言います。「たまたま僕のイタリア時代の友人も湘南に住んでいてびっくりしました」。
外国人のお客様をもてなすコツはとお二人に尋ねてみました。
「和食なら、味に少しキャッチーなものを効かせることでしょうね。たとえば、春巻の具にしても、梅干し、青じそ、鶏のささみというところへ、チーズを入れるとか」。ムーさんは具体的に味の変化を工夫しています。
トモさんはホスピタリティーについて教えてくれました。
「『フォークもってきましょうか』と言うと、バカにされたと思うみたいですよ。彼らは和食という文化を存分に味わいに来ているわけだから、いつもの感じを大事にするのがいいと思います」。
外国人のお客様をもてなすコツはとお二人に尋ねてみました。
「和食なら、味に少しキャッチーなものを効かせることでしょうね。たとえば、春巻の具にしても、梅干し、青じそ、鶏のささみというところへ、チーズを入れるとか」。ムーさんは具体的に味の変化を工夫しています。
トモさんはホスピタリティーについて教えてくれました。
「『フォークもってきましょうか』と言うと、バカにされたと思うみたいですよ。彼らは和食という文化を存分に味わいに来ているわけだから、いつもの感じを大事にするのがいいと思います」。
ガラスの器で和を楽しむ
器も和に合うものを中心に。スガハラのガラスがお気に入り。器を探しに合羽橋などにも出かけます。
ビールは手の温度でぬるくならない、流行りのタンブラーで。
キッチンの照明は、イカ釣り船用の大きな電球。ガラスの透明なイメージが、この家の和のムードに明るさと抜け感を与えています。
海を旅する気持ちが基本
ご夫妻の趣味はセイリング。小網代のシーボニアマリーナに30フィートの船が置いてあります。「けっこう遠くまで行きますよ。一番遠くまでいったのは大島かな。最近は2、3時間程度のデイクルージングを中心に楽しんでいます」。
和のスタイルと海との暮らし。葉山ならではの、気取らないけど上質で、誰もがほっとできる空気が漂っています。
(撮影・斉藤有美、取材、文・森 綾 コーディネート・森 幸映)