古くていいものは大切にする
子供部屋にある滑り台付きのベッドは、親類からの頂き物。
「最初に使っていた子も今や20代。でもちっともガタがきていないので」。
しかも最近ないような、素敵なデザイン。滑り台を滑って地上に降りる朝は、いきいきと元気に始まりそう。
キューバの思い出が片隅に
千代さんはニューヨーク時代、キューバに行ったことがあります。その時に買ってきたのが、マラカスと人形。
「キューバには15〜16年前、バスで旅したんです。ホテルではなく古い大きな家の部屋を借りて、現地の家庭と触れ合える、とても楽しい旅になりました。スキューバもやるんですが、海もとてもきれい。けがれのない無人島、お歳を召した方達も踊る姿。とてもいい思い出です」。
年に一度は大きなパーティーを
年に一度、秋には近所の友人やニューヨーク時代の友達も呼んで、数十人規模の大きなパーティーを催します。
「そのときは主人も私もホストに徹して料理はしません。GARAというカレー屋さんが釜をもってきてくれて、ナンを焼いたり、チキンを焼いたり。NYとアリゾナで寿司職人をしていた友人が庭でお寿司を握ってくれたり。多いときは70人ぐらいになりますが、せっかく来てもらってお話できないのもよくないので、30人ぐらいが一番いいですね」。
「そのときは主人も私もホストに徹して料理はしません。GARAというカレー屋さんが釜をもってきてくれて、ナンを焼いたり、チキンを焼いたり。NYとアリゾナで寿司職人をしていた友人が庭でお寿司を握ってくれたり。多いときは70人ぐらいになりますが、せっかく来てもらってお話できないのもよくないので、30人ぐらいが一番いいですね」。
毎週末は2家族までのゆったりホムパ
この日は2家族が子連れで集まり、健之さんのエスニック料理を楽しむことになっていました。
「みんな子どもがいるので、レストランよりも気兼ねなく、くつろげます。遊び疲れて寝てる子がいてもいいし、走り回ってもそんなに注意する必要もない。大人は大人で、食べながら飲みながらいろんな話ができますしね」。
くつろげる、ことの幸せ。その日のおもてなしよりも前にある、健之さんと千代さんのこまやかな心遣い。古き良き家を大事に暮らす人たちだからこその品格を感じる、素晴らしい暮らしがありました。
(撮影 斉藤有美、取材・文 森 綾、コーディネート・森幸映)